研究課題/領域番号 |
25463373
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
山崎 律子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床教授 (20573794)
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研究分担者 |
篠崎 惠美子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
小野 五月 (坂田五月) 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (90288407)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 3~5年目看護師 / 若い看護師 / パフォーマンス / 支持・支援型 / 教育システム / モチベーション / 組織協働 |
研究実績の概要 |
支援・支持型教育システムの一般化にむけて教育システムの内容の精選を実施した。ひとつは、5病院を対象とした2015年2月調査にて得られた結果を2016年8月に「せいれい看護学会」にて発表し意見交換を実施した。3~5年目の看護師は、ケアを提供する自信とモチベーションは「事例検討会」「看護を語ろう」「技術習得に関する研修」から得ていることが明らかになった。一方、組織協働においては多職種と協働を通して育まれるが、チームに貢献している自信にはまだつながりにくい。チームと多職種とつながる機会や研修を補うことで育成につながると考察した。 次いで、そこで得られた意見交換をもとに、2016年10月に看護師継続教育に関わる1看護大学教授と5病院の教育に関わる管理者と広く意見交換を実施した。 「支援・支持型教育システム」の仕組みを2要素から検討した結果以下に要約した。 1.モチベーションサポートには「看護を語る」ことで自分の価値や概念化につながり、日々のカンファレンスにおいて「意見を言う」「人の意見を聞く」ことが有用である。またリーダー研修の機会を通じて組織目標やチーム目標の理解と同時にその実践がチームとして実践できていることをチームカンファレンスの場でフィードバックが得られたときに手応えを感じている。 2.組織協働サポートは、コミニュケーションやリーダーシップなどのスキル獲得に次いで多職種と協働する機会をもつ体験が有用である。看護実践は日々の中で実感が持てずにいる。看護以外の職種と協働することで看護との違いが認識でき、看護を実践している実感が得られやすい。「語る」「協働する」ことをチームで実践する機会を多く持てるよう支援し、それを積みあげているという実感につながるようフィードバックする。サポートする技術を看護管理者が身につける必要がある。 とまとめた。
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