研究課題/領域番号 |
25463374
|
研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
山田 聡子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80285238)
|
研究分担者 |
太田 勝正 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60194156)
服部 美穂 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (90639551)
加藤 広美 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (30744726)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 看護教育 / 臨地実習 / 実習指導者 / 役割 |
研究実績の概要 |
先行研究に基づき臨地実習指導者が必要不可欠だが実践できていないと認識している役割4項目(1.実習受け入れ準備として実習目的・目標や進め方を確認しておく、2.看護師としての役割モデルとなる、3.教員の実習指導方針を確認する、4.実習における自分と教員の役割を確認・調整する)について、その背景を明らかにすることを目的として、臨地実習指導者を対象とするフォーカスグループインタビューを計画した。 フォーカスグループインタビュー参加者は、臨地実習指導について一定の教育を受けており、臨地実習指導者の役割について経験に基づく意見をもつ対象者が望ましいことから、「臨地実習指導者養成講習会の受講歴があり、かつ実習指導経験が1回以上ある看護師」とし、6名の参加者を得た。この参加者は、医療機関等に掲示したポスターでの参加者募集方法をとり、研究参加に対する強制力を排除する方法をとるなど、倫理的な配慮を行った。 フォーカスグループインタビューでは、先行研究にて臨地実習指導者が必要不可欠だが実践できていないと認識している4項目について、現状とその要因は何か、どうしたら実践できるのかについてディスカッションを促した。各グループに1名のモデレーターを配置しグループ討議を進行した。モデレーターは研究責任者および研究分担者が担い、討議内容への意見や意思表示は行わないこととした。分析は、内容を逐語録にし、項目毎に発言の意味内容からコード化し、類似性によってカテゴリー化した。 結果、1は実習指導者のモチベーションが鍵となり、2は病棟の風土が影響しており指導者のみでは困難であること、3は教員の指導体制と教員からのアプローチに起因し、4は専任で指導を担うことの必要性が示唆された。
|