研究課題/領域番号 |
25463380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
松尾 淳子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (10507370)
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研究分担者 |
須釜 淳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (00203307)
道重 文子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (00274267)
紺家 千津子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20303282)
大桑 麻由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (30303291)
真田 弘美 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50143920)
原 明子 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (70585489)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 体圧分散 / 褥瘡予防 / ベッドメーキング / 寝床内環境 |
研究概要 |
今年度は、前年度までの研究結果を踏まえて、シーツの素材選択およびシーツの試作を行った。パイルが圧分散に影響しにくい結果からも、①パイル地、②ストレッチ、③不織布の素材それぞれを選択した。 シーツを張りコーナーをしっかりと折込み固定すると張力がかかりやすい。よって、張力のかかりにくい敷き方が可能になるようにボックスタイプのシーツを参考に試作を作製した。頭側は、シーツがベッドや患者の動きに合わせてずれないようにゴムをいれボックスとしてかぶせる様に固定し、足側は固定なして垂らすような形にした。 また、もう一つは緩みをもたせた大きさにしてボックスとしコーナーが固定される形で作製した。マットレスにベッドメーキングし健常人で圧分布図を抽出してみると、圧力にはいずれも影響はなかった。しかし、健常人は骨突出がないこと、繰り返し測定では誤差が大きいことから、モデルでの検証を実施する必要がある。また、実際の温湿度の影響も長時間継続した観察が必要であり、次年度の計画として進めていく予定となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シーツの素材選択とシーツの試作作製に時間がかかってしまった。ようやく、試作品が完成し、実験の手順を再考したところである。
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今後の研究の推進方策 |
選択した4種類のシーツを用いて摩擦試験を実施。また、マットレスにベッドメーキングを行い、JIS企画の臀部モデルを使用し荷重をかけ、それぞれのシーツによる圧の影響を測定する。(沈む距離の測定から計算)。その後、健常成人を対象にそれオぞれのシーツでベッドメーキングを行った上に臥床してもらい、温湿度の変化と主観的評価を調査する。その結をふまえて、寝たきり高齢者を対象に、温湿度変化を調査していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度予定では、寝床内環境の測定までを実施することであった。しかし、シーツの試作に時間が経過し、実験までに至らず、次年度より本実験に測定機器等に使用することとなった。 摩擦係数測定用に、摩擦測定器を購入し調査する予定である。また、寝床内環境測定においても、身体に接触せずまたケアの邪魔にならないコンパクトな測定器を購入し測定予定である。
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