研究課題/領域番号 |
25463386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
村田 由香 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (20389125)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | リーダーシップ / 看護師 / プレイングマネージャー |
研究概要 |
本研究は、チームワークを促進するプレイングマネージャー看護師のリーダーシップ測定尺度を開発することを最終的な目的としている。本年度は3年間にわたる研究の初年度であり、その第1段階として、プレイングマネージャー看護師のリーダーシップ能力とリーダーシップ行動を明らかにすることを目的に研究活動を以下の通り実施した。 1.国内外の文献から看護係長・主任を含む中堅看護師のリーダーシップ能力や行動の特徴を検討した。 2.平成22年度から取り組んでおり、明らかにした看護師のエンパワメント力の特徴と看護師のプレイングマネージャーとしてのリーダーシップ力をサーバント・リーダーシップ理論(グリーンリーフ/2008)に基づき、スタッフを教育・指導・自分の実践能力の向上・他者との調整・看護の質向について「心がけていること」「行動」をキーワードにインタビューガイドを作成した。 3.100床以上の一般総合病院の臨床看護師を対象に、100床以上の小、中、大規模規模病院のうち、一般総合病院・療養型病院5施設に勤務する看護師13名へ半構成的インタビューを実施した。 研究方法は、先ず、5ヵ所の対象施設の看護部長に調査協力を依頼し、承諾を得た。公式リーダーである看護係長・主任1名と非公式リーダーである中堅看護師2名を紹介していただき、個別に同意を得た計13名にインタビューを実施した。1回のグループインタビューは1時間程度とし、倫理的配慮に基づき、対象者の勤務に支障のないように実施した。現在、質的帰納的分析を実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は臨床看護師30名程度のインタビューを実施し、プレイングマネージャー看護師のリーダーシップ能力とリーダーシップ行動を明らかにする予定であったが、現在、13名のデータ収集と分析途中であり、少し遅れているとした。 また、本学と学術交流協定の締結をしているコロラド大学の大学付属病院に情報収集のため訪問をする予定であったが、先方の事象により、研修が中止になったため、本計画を次年度に持ち越した。
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今後の研究の推進方策 |
6月中に、残り10名程度のデータ収集を実施、分析を行い、プレイングマネージャー看護師のリーダーシップ能力とリーダーシップ行動を明確にする。その後、プレイングマネージャー看護師のリーダーシップ尺度の項目を作成し、量的調査を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
マグネットホスピタル認定病院であり、本学と協定を結んでいるコロラド大学に隣接しているコロラド大学病院に情報収集に行く予定にしていたが、先方の都合により、本年度は研修が中止となったため、旅費の繰り越しとなった。 次年度にANCC:マグネットホスピタル学会参加での情報収集に予定を変更する。
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