災害看護を行う看護者への支援プログラムの開発

2014 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 25463387
• 研究機関: 日本赤十字広島看護大学
• 研究代表者: 中信 利恵子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40341242)
• 研究分担者: 山田 覚 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70322378)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 災害看護 / 看護者の体験 / 看護者が受ける影響 / 災害看護を行う看護者への支援

研究実績の概要

本研究の目的は、看護者が行っている災害看護活動、災害看護の体験、看護者が受けている影響および影響要因、看護体験の意味づけ、看護者の認識している経験を明らかにし、「看護者への支援プログラム」を開発することである。
平成26年度は、①文献検討、②本調査（質問紙調査）、③研究成果発表を計画した。
①の文献検討は継続して実施している。②の質問紙調査については、平成25年度より継続して質問紙を作成した。そして、所属大学の倫理審査を受け承認を得ることができ、データ収集を実施した。現在、60施設に依頼し35施設からの承諾を得て、質問紙を842部発送し、データ回収しているところである。平成26年度に依頼した施設は赤十字関連の施設が主であったため、平成27年度は平成26年度とは異なる赤十字以外の施設に調査を依頼し、データ収集を継続して実施する予定である。③の研究成果発表を計画をしていたが、データ収集が遅れたため、まだ実施できていない。今後成果をまとめて発表していく予定である。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度に実施できていなかった質問紙調査を実施することができたため、概ね進展していると評価した。データ収集としてはまだ不十分であるため、平成27年度も継続してデータ収集を実施することが必要である。

今後の研究の推進方策

本研究課題の今後（平成27～28年度）の計画は次のとおりである。
1．文献検討：データの分析・考察のために平成27～28年度も継続して文献検討を実施する。
2．質問紙調査：平成26年度から継続してデータ収集を実施する。収集したデータの分析を実施する。
結果の考察とともに、「災害看護を行う看護者への支援プログラム」を検討する。
3．データの分析・考察の過程で、多様な視点で考察できるよう、研究分担者と検討しながら進める。
4．研究成果発表：研究成果の論文投稿および学会において研究成果を発表する。平成28年度には海外での学会発表を行う。

次年度使用額が生じた理由

資料整理や調査実施にかかるアルバイトのための人件費を予算化していたが、該当者の実施の都合により予定よりも従事する時間が短かった。また年度内に予定していたすべての調査が行えなかったため、調査にかかる費用やアルバイトの人件費がかからなかった。
共同研究者との打ち合わせとして予算化していたが、直接の打ち合わせの時間がスケジュール上、予定どおりもてず、メールでの打ち合わせとなった。また、平成26年度にデータ収集となったため、計画していた成果発表ができなかったため。

次年度使用額の使用計画

次年度に引き続き、予定している質問紙調査を継続して実施するとともに、データ入力や資料整理のための人件費として使用する。
今後は分析過程における共同研究者との打ち合わせが必要になるため旅費等に使用する。また、研究成果の発表にかかる費用として使用する。