研究課題/領域番号 |
25463387
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
中信 利恵子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40341242)
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研究分担者 |
山田 覚 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70322378)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 災害看護 / 看護者の体験 / 看護者が受ける影響 / 災害看護を行う看護者への支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護者が行っている災害看護活動、災害看護の体験、看護者が受けている影響および影響要因、看護体験の意味づけ、看護者の認識している経験を明らかにし、「看護者への支援プログラム」を開発することである。 平成28年度は、①質問紙調査(データ収集)の継続、②データ分析、③研究成果の発表、④研究についての情報収集を計画し、実施した。質問紙調査については、平成28年度に追加で調査を行うことができ、平成27年度までに収集したデータと合わせて、合計1,134部郵送し、678部回収することができた(回収率59.8%)。回収した質問紙について、データ入力および分析を行っている。 データ分析を継続して行っているが、研究結果の一部を災害看護についての国際学会で発表した。研究者らが行った先行研究との比較では、現在までの分析上では同様の結果となっている。先行研究は、大規模災害である東日本大震災前に実施した調査であり、赤十字関連の施設で勤務する看護者を対象とした研究であった。しかし、今回は、東日本大震災以降の調査であること、赤十字以外の施設で勤務する看護者も含めて調査を行ったことが特徴的であり、調査対象を広げての研究結果となる。多様な背景を持つ看護者から得たデータは貴重なものであり、さらに分析を深めていく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は、前年度にできていなかったデータ収集を行うことができた。また、データ入力の協力を得ることが難しい状況があったため、業者に委託することで、データ入力と記述統計による分析まで行うことができた。データの多角的な分析について、年度内の実施が困難な状況であったため、1年延長してデータ分析、考察を行うこととした。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、多角的にデータ分析を行うとともに、専門職の集まる学会での研究発表を行い、意見を得て内容の検討を行う予定である。 次年度においても、データ分析の際に、進行状況に応じて業者を活用して研究の推進を図ることとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度から継続していたデータ収集を行うことはできたが、本務以外に学会関連の業務が入るなど、研究遂行に従事する時間の確保が困難であったため、研究遂行に時間を要した。データ入力を推進するために、業者を活用することで実施できたが、データ分析が進んでいないため、一年延長して継続して分析を行うこととした。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度はデータの多角的な観点から、統計による分析を行っていく。研究の遂行上、必要に応じて業者を活用するための費用として使用する。また、資料整理のための研究協力者が確保できれば、人件費として活用する。 データ分析において、共同研究者と打ち合わせを行う費用として物品費、旅費等を使用する。また考察で使用するための文献、書籍等購入のため、物品費を使用する。 研究成果の発表を行っていくために、旅費等を使用する。
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