本研究は、終末期慢性呼吸器疾患患者への患者アウトカム評価を含む相互作用看護実践モデルの作成を目的としている。患者アウトカムの評価指標として「互いの了解」の評価を導き出した。患者アウトカム評価はリフレクションのサイクルを活用し、短期的患者アウトカムの評価と長期的患者アウトカムの評価を継続してすり合わせていくことで可能である。モデルはウィーデンバックの一致・不一致の原理、忍耐、自己拡張を理論的基盤に置き、看護師が常に自己の実践を評価・修正することで目標達成が可能である。患者と看護師の相互作用には、前提として呼吸苦緩和の技術および看護の意図が看護師に求められる。今後、モデルの検証が必要である。
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