日本人の約75%は病院で死亡しているが、近年老人ホームでの死亡が増加傾向にある。質の高い看取りケアを提供するためにがん患者の遺族を対象とした評価尺度は開発されているが、老人ホームの入所者の遺族を対象としたものはない。そのため、本研究では特別養護老人ホームで望ましい看取りを実現するために、遺族による看取りケア評価尺度を作成し信頼性と妥当性を検討することを目的とした。 43項目の質問項目を作成し、郵送法による質問紙調査を実施した。427人を分析対象とし、項目分析、探索的因子分析、基準関連妥当性の検討、信頼性係数の算出により、信頼性と妥当性を検証した。
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