食品重量の目測,栄養価計算の体験を通して,目測誤差,食品・栄養価計算体験の必要性を明らかにし,看護師の食事指導力強化とその課題を検討した。 看護師は調味料,特に油の目測量が多く,エネルギー摂取量の目測も多かった。看護師の食事摂取量測定・栄養価計算の実施は体験学習前・半年後とも少なかった。自身の食生活の振り返りの必要性は半年後も認識しており,7割以上の看護師が食事指導力強化の必要性を感じていた。食物の目測体験は,看護師の食事指導の知識を高め,食事指導に活用できるという意見があった。食事指導力強化方法として,看護師を対象に治療食の栄養価計算など,体験学習の機会を定期的に設けることが課題である。
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