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2013 年度 実施状況報告書

ソフトマッサージの苦痛緩和効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 25463416
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宮崎大学

研究代表者

緒方 昭子  宮崎大学, 医学部, 助教 (50510731)

研究分担者 奥 祥子  宮崎大学, 医学部, 教授 (40284921)
矢野 朋実  宮崎大学, 医学部, 講師 (90363580)
竹山 ゆみ子  宮崎大学, 医学部, 講師 (90369075)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードソフトマッサージ / リラックス / あたたかさ
研究概要

平成25年8月から11月にかけて、Hpやポスター、メール等で同一組織内に勤務する50歳以上の事務系職員を対象に研究協力者を募集した。
結果32名の協力が得られ、男性14名(56.6±5.4歳)、女性18名(53.3±2.8歳)であった。計画に沿ってソフトマッサージ前後に身体面の評価のために体温、脈拍、血圧、末梢血流、唾液アミラーゼ、簡易的脳波測定を実施した。心理面の評価のためにソフトマッサージの効果を判定するために一時的気分変化を測定できるTMS(Temporary mood scale)の回答と、ソフトマッサージ後の感想について研究者らが作成した選択式質問紙と自由記述で回答を求めた。得られた測定データについてEXCEL 2010を用いそれぞれの内容ごとにstudent t 検定 wilcoxon検定、 Mann-WhitneyU検定を行った。感想における選択式回答は単純集計し、記述については内容ごとに分類しカテゴリー化した。
マッサージ前後比較により、体温のみ有意差が認められた(P値=0.001)。性別比較では、女性の体温(P値=0.001)と脈拍(P値=0.039)に有意差が見られた。TMSの結果は、“緊張”“混乱”“疲労”“抑鬱”“怒り”の5項目に有意差が見られ、性別で差が見られた。選択式回答では、マッサージの効果と思われる「気持ちよかった」など9割近くの回答が得られた。自由記述からも男女ともに<気持ちよい><癒された><暖かい><緊張する>の感想が得られた。脳波については現在分析中であるが、心理面では期待したソフトマッサージの効果が得られたと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初、男女それぞれ20名の被験者を予定していたが、応募が少なく実施期間内に目標数を達成することができなかった。期間を延長したが目標数を得ることができず、32名での分析となった。当初予定の目標数を達成できなかったため、分析結果への影響が考えられる。
簡易脳波測定について、マッサージ前後の個別のデータの解析段階である。データの分析は終了し、現在解釈が進行中である。

今後の研究の推進方策

脳波データの解釈を終了後、50歳以上の健康な対象におけるソフトマッサージの効果を確認する。26年度実施計画である、手術後の患者の苦痛緩和としての効果を検討するために、附属病院外科病棟の協力を得、手術後の疼痛や心理的負担を抱えると思われる患者に対し、平成25年度実施内容と同様にソフトマッサージの前後の測定と感想により、身体・心理効果を検証する。現在 倫理申請書の作成準備中である。

次年度の研究費の使用計画

今年度は、予定していた学会発表のための旅費について、日程の都合により個人研究費で賄うこととなった。また共同研究者の日程調整がつかず予定していた学会の参加を取りやめたため、今年度は予定していた2名分の旅費を使用しなかった。、
26年度計画していなかった共同研究者の学会参加について、26年度の学会参加のための旅費として使用する。また25年度不足した物品の購入費用として使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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