研究課題/領域番号 |
25463417
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
砂川 洋子 琉球大学, 医学部, 教授 (00196908)
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研究分担者 |
照屋 典子 琉球大学, 医学部, 助教 (10253957)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 子宮頸がん / 予防啓発 / 若年世代 / 子宮頸がん検診 / ピアサポーター / 教育支援 |
研究実績の概要 |
1.若年世代における子宮頸がん予防啓発に向けた教育支援の一環として、ピアサポーター(大学生)を養成するためのプログラム作成にあたって、前段階調査(情報収集)として、(1)市民公開講座(2014.6.8横浜市)あなたとあなたの大切なひとのためにー日本を子宮頸がん予防先進国にするための提言ーへの参加、(2)市民公開シンポジウム(2014.10.18福岡市)がんと向きあって生きるへの参加、(3)日本医師会・日本医学会合同シンポジウム(2014.12.10東京)子宮頸がんワクチンについて考えるなどの研修会やシンポジウムに参加し、子宮頸がん予防政策や国内の現在の動向(特にワクチン接種に関する国の考え)について情報収集を行った。 2.ピアサポーター養成プログラムの構築 (1)子宮頸がんに関する正しい知識ー若年世代の子宮頸がん罹患の現状ー (2)若い世代の女性へ、仲間としての予防啓発のテクニックを高めるためのコツ (3)ピアサポーターの役割機能(コミュニケーション力やエンパワー力の向上)(4)がんサバイバーによる講話(病むひとの理解のために (5)プログラム研修は、半日の2日間(約8時間)実施する (6)ピアサポーターは、本研修に興味関心がある若年世代(女子学生)より応募形式 3.今年度は、プログラム構築後に養成研修会の実施までは至っていないので、次年度計画とする。また、ピアサポーターによる子宮頸がん啓発のための市民公開講座や出前講座なども次年度の計画とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ピアサポーター育成のための研修会やワークショップの情報にうまくコミットできていなく次年度へ持越しとなったため。また、子宮頸がん予防啓発に関しては、特に若年世代のピアサポーターを募るのが難しかったため(学生の意識認識が薄い傾向にある)、なかなか介入が進まなかった。そのため、予防啓発のための市民公開講座や出前講義なども実施できていなく持ち越しとなったため。
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今後の研究の推進方策 |
1.ピアサポーター養成プログラムの実施。リボンムーブメント(東京で女子大生、女子高生による子宮頸がん啓発活動を実施している団体)のメンバーを招聘し、交流を図ることにより促進する。 2.ピアサポーターとの協働による女子学生や専門学校生への子宮頸がん研修会や出前講義の実施と評価を行う。 (研究計画の変更) 昨年度の計画では、就労若年世代を対象とした子宮頸がん啓発予防のための実態調査を実施する予定であったが、企業などとの調整がなかなかできなかったため、本調査は中止する。これまでの実態調査(女子大学生や専門学校生)より、既に子宮頸がん検診受診率は低いことやワクチン接種率が低いことは明らかにされているため不要であると判断したため。
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次年度使用額が生じた理由 |
ピアサポーター養成プログラムの実施ができなかったため、物品費購入や人件費、招聘講師の旅費や謝金などが計上できなかった。また、研修会やワークショップ開催のための施設借り上げや運営スタッフの雇い上げなどの経費が繰り越しとなったため。。
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次年度使用額の使用計画 |
ピアサポーター養成プログラム実施のために、県外からリボンムーブメントのメンバーの招聘による旅費や謝金を計上する必要がある。また、患者会の代表である方をがんサバイバーとしての講話をして頂くため、県外から招聘する(2回ほど)予定なので、その旅費と謝金の計上は必要。招聘にあたっては、リボンムーブメントの実際の活動を見学する必要があるので、研究代表者の砂川が、東京までの出張旅費の計上をする。また、ピアサポーター(女子学生)のメンバーは、雇い上げして活用するので、人件費の計上が必要である。得られた成果の学会などでの発表も行う予定。
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