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2013 年度 実施状況報告書

がん闘病生活10年間におけるサポートグループ参加と当事者間支援の実際とその意味

研究課題

研究課題/領域番号 25463420
研究種目

基盤研究(C)

研究機関首都大学東京

研究代表者

福井 里美  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (20436885)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードがんサバイバー / 当事者支援 / ピアサポート / 患者サロン / がん患者支援団体 / 長期がんサバイバー
研究概要

初年度である平成25年度は、10年以上のがんサバイバーを対象とした調査を進めていくための下準備を行った。現在の国内がん患者支援団体リストの作成、予備調査の質問紙作成、研究倫理委員会で研究計画書の承認を得る手続きを踏んだ。
1.2013年末時点での国内のがん患者支援団体リストを文献およびインターネット情報をもとに作成した。この調査の結果、2006年には306件であったがん患者がピアサポートを受ける機会が、2013年12月時点では1194件と約4倍の数が確認された。特に都市部は約3倍、地方部は大地震があった東北のみ3倍、その他の地方は4~8倍に増加した。そのうち、患者会は51%、がん診療連携拠点病院、行政により開設運営されたがん患者サロンは35%、がん患者支援団体による機会が15%であった。がん診療連携拠点病院、行政によるがんの部位を限定しない「がん患者サロン」が全国的に増加したことが全体急増を導いたことが明らかとなった。
2.がん患者会やサポートグループ、ピアサポート、患者サロンをキーワードに内外の文献を収集し、研究組織メンバーによる3回の検討会を経て、現状と10年以上のサイバーバーのコミットメントの状況を尋ねる質問紙を作成した。
3.2.の質問紙を用いた1.のがん患者支援団で活動場所および事務局、代表者いずれかの住所を特定できた団体への質問紙調査の研究計画書を、研究代表者施設の研究安全倫理委員会に提出し、審査を受け、承認を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の計画は予定どおりに行ったが、がん患者支援団体(ピアサポートの機会)が予想を上回る増加を示していたことが明らかとなり、住所をデータベース化し依頼先を特定する作業が必要となった。その住所録作成と依頼先の選定に時間がかかっているため、平成26年度に予定している協力依頼作業の開始が遅れる見通しである。

今後の研究の推進方策

1.がん患者支援団体リストに沿って、がん患者支援団体の状況調査と10年以上のがんサバイバーへの質問紙調査とインタビュー調査意向調査の仲介依頼を発送する。
2.質問紙調査の返信の入力作業を行う(リサーチアシスタント)
3.質問紙調査の末尾にインタビューへの意向調査を同時に行う
4.インタビュー協力の意向調査で参加意思表明したがんサバイバーに、がん患者ピアサポートやサポートグループ、支援を受けた経験が現在どのように意味づけられているのかについての調査を具体化し、倫理委員会の承認を得て開始する。

次年度の研究費の使用計画

文献取り寄せの送料、手数料計算が見込みと異なり若干の残金が生じたが、不要な小額文具を発注する等でゼロ清算する作業は行わなかった。
平成26年度のその他の予算と合算して、必要な消耗品等に当てる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] CHANGES IN PEER SUPPORT OPPORTUNITIES FOR CANCER PATIENTS IN JAPAN FROM 2006 TO 20132014

    • 著者名/発表者名
      FUKUI,Satomi, MORITA, Minako, YOSHIDA, Mistuko, OKUHARA, Hidemori, ENDO, Kimihisa, WAKU, Noriko, SAKAGAMI, Junko
    • 学会等名
      18th International Conference on Cancer Nursing
    • 発表場所
      Panama City, Rebublic of Panama
    • 年月日
      20140907-20140911
  • [学会発表] TRENDS IN GYNECOLOGIC CANCER PATIENT PEER SUPPORT IN JAPAN2014

    • 著者名/発表者名
      WAKU, Noriko, FUKUI,Satomi, MORITA, Minako, YOSHIDA, Mistuko, OKUHARA, Hidemori, ENDO, Kimihisa, SAKAGAMI, Junko
    • 学会等名
      18th International Conference on Cancer Nursing
    • 発表場所
      Panama City, Rebublic of Panama
    • 年月日
      20140907-20140911
  • [学会発表] 日本におけるがん患者がピアサポートを得る機会の動向2014

    • 著者名/発表者名
      福井里美 守田美奈子 吉田みつ子 遠藤公久 奥原秀盛 和久紀子 坂上順子
    • 学会等名
      第19回日本緩和医療学会学術大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県)
    • 年月日
      20140619-20140621

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公開日: 2015-05-28  

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