• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

消化のよいものから元気がでる食事へ、胃切除患者の食生活の再構築に対するアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 25463428
研究機関大阪府立大学

研究代表者

井上 奈々  大阪府立大学, 看護学研究科, 助教 (80611417)

研究分担者 松本 智晴  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (80540781)
宇都 由美子  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50223582)
黒川 通典  大阪樟蔭女子大学, 健康栄養学部, 教授 (30582324)
高見沢 恵美子  関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (00286907)
石田 宜子  兵庫大学, 看護学部, 教授 (70290369)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2019-03-31
キーワード胃がん / 胃切除術 / 食生活 / 援助
研究実績の概要

2013年度より、胃がん術後患者が退院後の生活に与える影響について調査を行ってきた。インタビュー調査の結果、消化器症状、食事内容、食事方法、ダンピング症候群、痩せによる虚弱、意欲や気力の低下、および職場復帰に対して不安を抱えることが明らかとなった。また、文献検討の結果よりs-1補助化学療法による体調の変化が生活に大きく影響を与えることが分かり、2018年度は、退院後の生活において胃がん術後患者が抱える問題に対する医療従事者の認識調査を行った。対象者は、胃がん術後患者を担当する消化器外科に所属する医師、胃がん術後患者と接する機会がある外来看護師、胃がん術後患者へ栄養指導を行っている管理栄養士の3職種であった。調査内容は、退院後の受診時に患者が消化器症状、食事内容、食事方法、ダンピング症候群、痩せによる虚弱、意欲や気力の低下、職場復帰、およびS-1補助化学療法に対する不安8項目を外来受診の際に訴えた場合の医療従事者としての治療や援助の必要性の有無、そして具体的治療および援助内容について調査を行った。59施設に所属する医師、看護師、管理栄養士、各177名を対象に自記式質問紙を用いて調査を行った。3職種ともに90%以上が胃がん患者がそれぞれの項目に対して不安を訴えた際には、治療および援助が必要と回答した。食事内容、食事方法、ダンピング症候群に対する必要な支援として、多くの医師および看護師が栄養士への相談を挙げていた。また、多くの看護師、栄養士が食事内容、食事方法、ダンピング症候群、痩せによる虚弱、意欲や気力の低下に対して、食事状況、生活状況、および心理面の把握が必要と回答していた。また、仕事復帰に対する訴えについては、医師および看護師は、ソーシャルワーカーへの相談の必要性を示していたが、栄養士についてはソーシャルワーカへの相談の必要性は示されなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Eating Habits & Symptoms Disturbing Food Intake after Gastrectomy in One Year2019

    • 著者名/発表者名
      Nana Inoue
    • 学会等名
      The 2nd International Cancer Research Symposium of Training Plan for Oncology Professionals
    • 国際学会
  • [学会発表] 胃切除を受けた患者の術後一年間の食生活についての調査2018

    • 著者名/発表者名
      井上奈々、平島智徳
    • 学会等名
      第56回日本癌治療学会学術集会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi