クリティカルケア領域における皮膚障害の予防および発生後ケアのためのプログラム開発の研究を行った。挿管チューブ固定部位に発生した皮膚障害の発生要因については、クリティカルな状況を表す指標に関連したAPACHスコア・CRP値・栄養状態・顔面浮腫が特徴的な因子として明らかとなった。皮膚・排泄ケア認定看護師のフォーカスグループインタビューにより、NPPVマスクや挿管チューブ固定によるMDRPUの予防に向けた臨床実践におけるケア内容が明らかとなった。また、挿管チューブ固定のMDRPU予防・管理ではこれまで述べられてこなかった臨床的視点が明らかとなり、実用的なMDRPU予防・管理のケア方法が示された。
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