研究課題/領域番号 |
25463444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
中野 実代子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (80364173)
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研究分担者 |
西片 久美子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (90316307)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 慢性病 / 健康観 / 尺度開発 |
研究概要 |
1.研究の目的:65歳以上の糖尿病患者を対象に自記式質問紙法による調査を行い、健康観を捉える尺度(元気感と病い感)の妥当性と信頼性を検討するために、平成25年度は、次のような調査を行った。 2.用語の操作的定義:元気感:病気を持ちながらも気力や活力があり自分なりに活動できるという感覚。病い感:病気そのものあるいは病気に関連する苦痛や苦悩があり「病気である」「病人である」と感じる感覚。 3.方法:対象者は、関東地方の病院に入院中および通院中の66歳以上の糖尿病患者300名を対象とする。そのうち、100名を再検査法の対象とする。測定用具は、各10項目の一次元尺度である元気感と病い感である。回答形式は、4段階の選択肢とした。さらに、8つの下位尺度を有し36項目の健康を測定する翻訳尺度であるSF-36を用いた。対象者には、書面を用いて口頭にて研究の趣旨と方法を説明し、同意を得る。同意が得られた対象者に、回答回数について選択してもらう。1回の回答を選択した対象者には、①調査票、②返信用切手と郵送先が印刷された返信用封筒を手渡す。2回の回答を選択した対象者には、1ヶ月後の受診日に①2回目の調査票と②返信用封筒を1部手渡すことを説明する。1ヶ月後に受診予定がない対象者には、説明時に2回目の調査票等を送付する封筒に宛先と宛名を記入してもらい、1ヶ月後に①2回目の調査票と②返信用切手と郵送先が印刷された返信用封筒を送付することを説明した。回収方法は、郵送とした。 4)分析方法:信頼性の検討では、信頼性係数であるα係数と再検査法を行う。再検査法を行うため、1回目の尺度得点と2回目の尺度得点間の相関係数をみる。妥当性の検討では、元気感と病い感の尺度としての妥当性について、一次元性の確認、SF-36の2因子(身体的健康、精神的健康)の関係から検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の計画どおり、研究が進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度の計画通り、縦断的調査研究に関する倫理審査を受けている状況である。審査に承認されれば、予定どおり計画に沿って実施することが予測できる。
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