研究課題/領域番号 |
25463444
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
中野 実代子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (80364173)
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研究分担者 |
西片 久美子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (90316307)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 糖尿病患者 / 健康観 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
【第1部】平成25年度に実施した65歳以上の糖尿病をもつ高齢者の元気感尺度と病い感尺度の信頼性と妥当性の検討結果について,学術集会にて2件の発表を行った.(1.中野実代子,柏崎純子,宗村文江,金子貴美江:糖尿病をもつ高齢患者の健康観を捉える尺度の信頼性と妥当性の検討;元気感,第19回日本糖尿病教育・看護学会学術集会,名古屋,2014.;2.柏崎純子,中野実代子,宗村文江,金子貴美江:糖尿病をもつ高齢患者の健康観を捉える尺度の信頼性と妥当性の検討;病い感,第19回日本糖尿病教育・看護学会学術集会,名古屋,2014.) 【第2部】縦断的調査研究(平成26年度から平成27年度の1年間)の調査の準備を整え,開始した.調査対象は,40歳以上の糖尿病患者200名.関東地方の病院に入院中もしくは外来通院中であり,自記式質問紙の内容を理解し,回答することができる方を対象とした.測定用具には,中野(2012)が開発した糖尿病をもつ人の健康観を捉える尺度である元気感と病い感を用いた.元気感と病い感は,10項目からなる一次元尺度であり,平成23年と平成25年の調査により信頼性と妥当性が支持されている.デモグラフィックシートは,血糖値,HbA1c,糖尿病以外の診断名,入院の有無,病型,治療内容,合併症の有無,身長,体重,年齢,性別,家族背景,職業,療養指導の状況である.調査方法は,ベースラインから1年間,対象者が外来を受診するたびに元気感および病い感の尺度値,血糖コントロールの状況(血糖値,HbA1cなど)および療養指導の状況を調査する.調査は,調査協力に関する同意が得られた施設において,対象者へ研究協力依頼文・説明文と質問紙を連携研究者もしくは研究協力者が手渡しで配布し,郵送で返送を依頼している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度の計画に沿って,第2部の縦断的調査の調査票を作成し倫理審査を受け,承認が得られている.しかしながら,研究協力者の勤務先の異動等により研究開始時期が遅れている状況である.
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今後の研究の推進方策 |
調査票の返信を待ち,データ入力を行う.入力を終えたら,施設によりデータにばらつきがないかをt検定およびカイ2乗検定で確認する.次に,尺度値の経時的変化を分散分析,尺度値と検査データとの関係は相関係数を用いて分析する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究協力者の勤務場所等の異動に伴い,研究の開始がやや遅れた.それに伴い,研究協力者250名分の薄謝(図書カード2千円×250名=500千円分)の購入が遅れたことにある.
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度の早い時期に,研究協力者250名分の薄謝(図書カード2千円×250名=500千円分)の購入を行う予定である.
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