本研究の目的は,「肺がん患者生活調整支援モデル」について検証し,効果的な介入プログラムを提言していくことである.「肺がん患者生活調整支援モデル」の再検討を行い,介入プログラムの試案を完成させた.介入はA病院の緩和デイケアを利用している肺がん患者6名に行ったが,プログラムを完遂し追跡可能であった3名の分析をした.プログラム前後の変化では有意な変化は認められなかった.しかし,健康関連QOL尺度「SF-8」の租点は増加していたため,今後,ケースを蓄積していくことで試案モデルの実用可能性は否定できないと考えられた.
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