研究課題/領域番号 |
25463450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
田中 克子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (20236574)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 糖尿病女性 / 妊娠・出産 / 自己管理 |
研究概要 |
【目的】妊娠・出産・育児に経験のある、もしくは妊娠を臨む糖尿病女性に自己管理、知識、身体的、精神心理的、社会的課題の現状を把握するため、個別面接を行った。【対象】20歳から40歳の糖尿病女性で定期受診をし、 医学的な見地から妊娠が可能で将来妊娠・出産を希望し、本研究の趣旨を理解する9名。【方法】対象者に看護師が①自己管理の現状とその課題について個別に半構造化面接を行った。まず、面接内容を記録し、逐語録にする。そして、自己管理とその身体的、精神心理的、社会的課題の類似ごとにまとめて整理し、整理した内容を表すテーマごとに分類した。【結果】面接での自己管理の発言は延68件抽出され、課題の発言は延48件抽出された。「食事療法について」「血糖を良好にコントロールするための(自己血糖測定、インスリン必要量の)調整」「体調・体重の調整」「自分の身体の情報収集」「糖尿病と妊娠出産の両立」「治療方法の適応」「ストレス軽減、発散」「周囲の協力・理解」「同病者や体験者との交流」「医療者との関係の持ち方」「妊娠出産中心の生活への環境の整備」の全11テーマに分類された。自己管理するうえでの発言から、外食カロリーの計算、周囲や家族の理解を深めてほしい、良好なコントロールを維持する具体的な方法、自分に合った体調管理の具体的な方法、同病者や体験者との交流、ストレス軽減・発散すること、医療者と率直に話し合える関係性の確立等が自己管理を促進するうえで重要な課題と推察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
25年度の計画としては、対象者数は予定より少ないが、妊娠出産経験のある糖尿病女性から、もしくは臨んでいる糖尿病女性から、自己管理、知識、身体的、精神心理的、社会的課題の現状を把握するため、個別面接を行うことができた。結果、「食事療法について」「血糖を良好にコントロールするための(自己血糖測定、インスリン必要量の)調整」「体調・体重の調整」「自分の身体の情報収集」「糖尿病と妊娠出産の両立」「治療方法の適応」「ストレス軽減、発散」「周囲の協力・理解」「同病者や体験者との交流」「医療者との関係の持ち方」「妊娠出産中心の生活への環境の整備」の全11テーマに分類された。自己管理するうえでの発言から、外食カロリーの計算、周囲や家族の理解を深めてほしい、良好なコントロールを維持する具体的な方法、自分に合った体調管理の具体的な方法、同病者や体験者との交流、ストレス軽減・発散すること、医療者と率直に話し合える関係性の確立等が自己管理を促進するうえで重要な課題と推察された。以上から、25年度の目的はおおよそ達成できたと考える。
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今後の研究の推進方策 |
26年度は、25年度の調査の対象人数が予定より少なかったので、できるだけ対象者数を増やすように研究協力者の協力を得て、追加調査をする。得られた結果を基に糖尿病女性の妊娠・出産・育児の自己管理、知識、身体的、精神心理的、社会的課題を抽出する。そしてそれを連携研究者、研究協力者と意見交換、さらに文献検討しつつ体系化して明らかにする。その結果を踏まえて、第二次出産も視野に入れた第二次調査の調査書の内容を作成する。第二次調査を糖尿病女性、家族も含めて調査を行う。 27年度は、第二次調査の評価を基に糖尿病女性が自己管理と育児、さらに第二子出産に臨めるための看護援助を考案する。できるだけ多くの対象者に対して効果的な教材の作成を試作したいと考える。
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