本研究は、外来に通院するCOPD患者を対象に3つの調査を行った。おもな結果、外来で治療するCOPD患者は70歳以上が約7割を占め、病期分類ではⅢ期以上が約4割を占めていた。COPDの進行によって身体活動のQOLに影響を及ぼしていたが、病期が進行しても精神的健康度はある程度維持されていた。しかし、COPDを患っているにもかかわらず25%のものは喫煙を継続していた。病期にかかわらず全体的には気道感染の予防行動が取れていなかった理由として、疾患に対する認識や知識が少ないことが考えられた。一方で、知識があれば予防行動につながり、肺炎等での入院が少ない、すなわち重症化防止との関連が示唆された。
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