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2013 年度 実施状況報告書

助産外来における評価指標としてのルーブリックの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463466
研究種目

基盤研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

渡邊 淳子  信州大学, 医学部, 准教授 (30539549)

研究分担者 齋藤 益子  東邦大学, 看護学部, 教授 (30289962)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード助産実践能力 / 助産外来 / 評価指標
研究概要

院内助産・助産外来が推進されているが、担当助産師が育成されていないのが現状である。そこで助産外来で診察・保健指導を実施する助産師の実践能力を適切に評価し、実践能力を向上させるために、施設管理者と助産外来実施者間における相互評価方法として、助産外来用ルーブリックを開発することを目的としている。ルーブリックは、質的観点を規準として段階的に評価される客観的な評価ツールであり、パフォーマンス評価に有効な手段とされており、助産師の技能の評価に活用できるものである。
本研究計画は、「実践場面分析」「ニーズ調査」「評価方法開発」「社会貢献」の4側面から構成されている。今年度は、「実践場面分析」である、助産外来での助産師の知識・技術・態度を統合した行為の現れとしてのパフォーマンスレベルを数段階に分けて記述するための実践状況の参加観察を実施した。さらにエキスパートとされる助産師の実践場面の分析を実施し、その行為における卓越性を抽出した。現在、参加観察した結果を、臨床現場の助産師の協力を得ながら、様々な技能習熟段階にある助産師の実践場面の分析を行っている。
次年度は、「評価方法開発」として、参加観察した行為を段階別に分け、質的観点を明らかにする。これは質的転換点から、習熟度を検討し、評価観点の尺度と記述内容を作成し、評価ツールを開発するものである。加えて、「ニーズ調査」として、助産師が自己成長のために何を望んでいるのかを調査していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

施設内で助産外来を実施している臨床現場との調整に時間がかかり、参加観察した場面を分析するまでに至らなかった。しかし、現在は調整が済み、今後は進められる予定である。

今後の研究の推進方策

本研究計画における「実践場面分析」として参加観察内容の分析を行っている。この分析結果から、パフォーマンスを言語化し記述していく。また、「評価方法開発」として、参加観察した実践場面でのパフォーマンスを段階別に分け、質的観点を明らかにし、評価ツールを作成する。「ニーズ調査」では、助産師が自己成長のために何を望んでいるのかについて調査する。さらには、「社会貢献」として、開発した評価指標を、助産師の現任教育に活用し、そのルーブリックを用いることに対する評価を得る予定である。

次年度の研究費の使用計画

参加観察した結果の分析が、当初の計画よりも進んでいないために、次年度使用額が生じた。それについては、現在、分析中であり、計画を遂行している。
インタビュー内容および、観察した内容の会話分析を行うために、逐語録作成業者に依頼する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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