出産後1か月間における初産婦の主睡眠時間(1日のうち最も長く眠った時間)、総睡眠時間、および産後うつ傾向を実態調査し、高齢出産した褥婦の特性を見出す事を目的とした。 この結果、主睡眠時間、総睡眠時間平均は、全時期に有意差を認め(それぞれp<0.01)、高齢褥婦の方が短かった。産後のうつ症状を示すEPDS得点は、高齢褥婦の経時的変化においてのみ有意差を認めた(p<0.01)。高齢褥婦における主睡眠時間とEPDS得点には、産後1日の主睡眠時間と同日のEPDS得点間に負の相関、産後1日の主睡眠時間と3日のEPDS得点に負の相関を認め、産後1日の主睡眠時間が短いほど、産後早期のEPDS得点が高かった。
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