研究概要 |
目的1. 産褥期の乳腺構造から,母乳育児継続が困難と予測される事例を早期に把握するための構造指標を得ること 産褥期の乳腺を,産褥退院時,母乳外来受診時に超音波診断装置を用いて測定し,高エコー像として認められる乳腺組織の構造の特徴と母乳育児との関係を調査した。乳房内の表皮から大胸筋まで乳腺組織が深く均一にみられる事例では,母乳分泌がよく,反対に乳房内の表皮近くに乳腺組織が浅くみられる事例では,母乳育児が困難な状況を認めた。 目的2. 超音波を用いて乳腺構造を見るという行為の母親に及ぼす影響を明らかにすること 母親の乳腺画像への関心は,事例毎に異なるが,自分の乳腺を見る事で安心感を得たという声も聞かれた。しかし,助産師が,対象者の乳腺画像を用いてどのような言葉をかけるか,また助産師のアドバイスが対象者の期待に沿ったものであるかなどに影響されるため,緻密な介入設計をたてて影響を分析する必要がある。
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