島嶼部,過疎地の地域住民にとって,身近な看護職者が一次遺伝相談の窓口として担う役割は大きいと考える.本研究は,看護職者が窓口となり得る一次遺伝相談の充実のために,島嶼部,過疎地の看護職者のための遺伝教育プログラムを開発することを目的とする. プログラム開発に向け,島嶼部,過疎地の看護職者の遺伝相談の実態調査を行った.看護職者は地域住民が遺伝相談に抵抗を感じていると捉え,看護職自身は「知識・情報,資源のなさ」「経験不足」「相談先のなさ」等の問題を抱えていた.プログラムはこの問題に対応する内容で構成し,島嶼部の看護職に実施した.更に活用性を高めるために,継続教育の中で洗練していく必要がある.
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