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2014 年度 実施状況報告書

小児慢性疾患思春期患者のセルフマネジメント支援を行う看護師の教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463479
研究機関宮崎大学

研究代表者

野間口 千香穂  宮崎大学, 医学部, 教授 (40237871)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード小児慢性疾患 / 思春期 / セルフマネジメント支援 / トランジション・ケア / 看護師 / 国際情報交換
研究実績の概要

本研究は、研究者が開発した小児慢性疾患思春期患者セルフマネジメント支援プログラムのトランジション・ケアとしての展開を目指すために、臨床で実践する看護師のための教育プログラムを開発することを目的としている。平成26年度は、①北米における慢性疾患思春期患者のトランジション・ケアのケア提供システムと人材育成について把握することと、②臨床看護師の学習ニーズを把握することを目的とし、①を中心に行った。
1)Children’s Hospital of Philadelphia(2日間)で、主要な診療科の医師ならびにナースプラクティショナー(NP)によるサテライト施設における10代ホームレス支援、循環器センターでの成人期移行期支援に関する実践と人材育成について視察した。
2)Children's National Medical Center (3日間)で、NPの外来見学と血液科のNPの移行期支援の実際と院内外での看護師教育について視察した。
3)上記より、北米の移行期支援は「Got Transition」で提供しているレジネスアセスメントと実践、評価ツールを活用しており、支援の主要なポイントは繰り返し少しずつ説明すること、成人医療に移行する前にそのスタッフと関係性が築けること、自分でアポイントをとるように支援すること、その後フォローする機会を設けることがあった。開発しているセルフマネジメント支援プログラムは移行期ケアにおける主要な要素として位置づけることができ、レジネスアセスメントとして用いられているツールがアウトカム指標として活用可能性が高く、米国のように大学院教育を受けた高度実践者がプログラムを行うことが望ましいと考えられた。国内においては小児看護経験者に対する教育プログラムとして、移行期ケアの目的とその焦点、教育的アプローチの具体的方法に関する内容を含める必要があることの示唆を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では国内の看護師の学習ニーズを把握することを研究計画の1つとしているが、そのことに関する調査が完了していない。平成26年度の北米小児病院の視察ための準備と調整に時間がかかってしまったことによるが、調査の準備は進めているため、平成27年に行う予定である。

今後の研究の推進方策

1.看護師の学習ニーズ調査については、研究計画書の倫理審査、ならびに協力施設による同意を得て、承認された後にデータ収集を行う。
2.当初の計画であった平成27年度の看護師に対する教育プログラムの実施評価については、平成27年度中に評価するまでを実施することは難しいことが予測されるため、平成27年度は看護師の学習ニーズの把握と国内でのトランジション・ケアの実情と合わせて、平成26年度の北米小児病院の視察から得られた情報をもとに教育プログラムを作成することとする。
3.プログラムの評価は困難であるため、看護師に対しては子どもの発達移行を目指した移行期ケアの重要性に関するセミナーを企画して、教育プログラムの内容に対する評価を得られる機会をもつようにする。

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公開日: 2016-05-27  

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