平成25年度は、看護介入の標準化が図れるDVD「小児がんの子どもへの病名病状説明(親の体験談、子どもの体験談、小児科医の考え方、小児科医から子どもへの説明の様子」を制作した。 平成26年度は、平成25年度に制作したDVDが、子どもへの病名病状説明に悩んでいる小児がんの子どもをもつ親に有効であるか、検討をするためにプレテストを行った。プレテストは、小児がんの子どもをもつ親の会(鹿児島県)に協力を求め、制作したDVDを委譲し、子どもへの説明に悩んでいる親がいれば、DVDを観たい時に観て欲しいと促すように依頼した。プレテストを行ったところ、DVD視聴を望む対象者が少なく、介入(DVD視聴)時期や評価方法を検討することが難しかった。 平成27年度は、研究代表者(山下早苗)の所属機関が、4月に鹿児島大学医学部保健学科(鹿児島県鹿児島市)から防衛医科大学校医学教育部看護学科(埼玉県所沢市)に異動し、職位も講師職から教授職に変わった。それに伴い、新しい所属場所における教育体制と整えることにエフォート率が高くなり、研究実施場所を変更する必要性も生じ、研究を進めていくことが困難となった。そのため、事業期間を1年延長申請し、承認を得た。 平成28年度は、防衛医科大学校病院看護部に協力を依頼し、小児科病棟で勤務する看護師(小児がん看護の経験者)を対象に、介入方法について、質的調査およびアンケート調査を行った。現在、データ分析を進めているところである。
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