親のケア能力・子どものセルフケア能力獲得を支援する看護師の教育・指導力の促進

2015 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 25463484
• 研究機関: 埼玉県立大学
• 研究代表者: 添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70258903)
• 研究分担者: 田村 佳士枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (60236750) ; 西脇 由枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90132175) ; 井上 ひとみ 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (50295169) [辞退] ; 櫻井 育穂 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30708516) ; 望月 浩江 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50612595) ; 北村 麻由美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (60644474) [辞退] ; 松本 宗賢 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10736482) ; 勝本 祥子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50742433)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: セルフケア / 組織的教育介入 / オレム看護理論 / 家族参画 / 小児看護 / 事例検討 / リフレクション / 記録監査

研究実績の概要

教育介入の実施：平成27年度は合同プロジェクト看護師への教育介入として合同プロジェクト会議7回、事例検討会とリフレクション6回を行った。事例検討会は入院中の9事例についてオレム理論の視点でアセスメント、子どものセルフケア能力、家族のケア能力を引き出す支援を検討した。メンバーはプロジェクトでの事例検討会を基に各部署で事例検討会を実施した。また、集合形式ワークショップは部署ごとに事例検討会の成果、活動の成果や課題を発表し共有する目的で実施（2月）し、全13部署から71名が参加した。
さらに、平成26年度の看護記録分析から、アセスメントに基づき子どもと家族の力を高める看護が進むよう看護過程の妥当性を評価する記録監査尺度（情報収集2、アセスメント8、問題計画の立案9、計画修正3、結果評価5、全27項目。各項目0－3点、ルーブリック形式）を作成し、記録監査試行・実施を1回づつ行った。
データ収集：①合同プロジェクト会議の会議録、事例検討・リフレクション記録。②集合形式ワークショップ議事録と実施後アンケート。③記録監査の作成過程プレテスト、試行・実施結果。
教育介入の効果検証：①合同プロジェクト事例検討9事例、各部署で49回の事例検討を行った。入院中の事例を検討したため、実際の看護計画を検討・修正できた。②各部署での活動結果を集合形式ワークショップで報告することができた。集合形式ワークショップ後のアンケートでは、ワークショップは臨床現場で役に立つが98％（H26）→100％（H27）と増加していた。また、今後の看護展開のために必要な支援として看護計画の部署ごと事例検討会の支援（26年20％→27年29％）、記録監査の使い方（H27年10％）が増えていた。④記録監査結果は、試行（11月）平均50.7％、アセスメント8.1から、実施（1月）平均57.8％、アセスメント9.9と数値が上昇した。

研究成果

• [学会発表] オレムセルフケア理論を取り入れた実践を促進する看護記録監査表の作成 (2016)
  • 著者名/発表者名: 櫻井育穂
  • 学会等名: 日本小児看護学会第26回学術集会
  • 発表場所: 別府国際コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-07-23 – 2016-07-24
• [学会発表] オレムセルフケア理論を取り入れた看護実践を促進する教育介入の効果 (2016)
  • 著者名/発表者名: 添田啓子
  • 学会等名: 日本小児看護学会第26回学術集会
  • 発表場所: 別府国際コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-07-23 – 2016-07-24
• [学会発表] 親のケア能力・子どものセルフケア能力獲得を支援する視点での事例検討会の成果 (2016)
  • 著者名/発表者名: 近藤美和子
  • 学会等名: 日本小児看護学会第26回学術集会
  • 発表場所: 別府国際コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-07-23 – 2016-07-24
• [学会発表] オレムセルフケア理論の視点を取り入れた臨床での実践 (2015)
  • 著者名/発表者名: 添田啓子
  • 学会等名: こどもセルフケアカンファレンス
  • 発表場所: 東京ベイ幕張ホール２F
  • 年月日: 2015-07-26 – 2015-07-26
  • 招待講演