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2015 年度 実績報告書

“説明モデル”は子どもへの虐待を回避させるか?-新しい指針の提案-

研究課題

研究課題/領域番号 25463495
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

門間 晶子  名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (20224561)

研究分担者 野村 直樹  名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (80264745)
山本 真実  岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (90710335)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード子ども虐待予防 / 子育て支援 / 子育て困難 / 親 / 社会構成主義 / 説明モデル / しつけ / 体罰
研究実績の概要

平成27年度には、前年度に引き続き、本研究第1段階の【子育て家庭への対話による情報収集】を、子育て支援センターにおける「子育てしゃべり場」という講座にて続けた。平成27年度には新規に7回開催し(合計10回)、参加者延82名の乳幼児を育てる母親の「しつけ」「虐待」「体罰」へのイメージをデータ収集した。<しつけ>の目的と内容および方法については、子どもとの関係性を表す多くの例が挙げられた。<虐待>の内容として身体的虐待、心理的虐待、ネグレクトにあたる内容は具体的に多く出されたが、性的虐待にあたる内容は出てこなかった。子どもの言動ではなく存在そのものの否認や年齢・成長に見合わない親の要求も虐待の一種と認識されていた。背景として、孤立感やストレスを抱えた親が感情をコントロールできずに、あるいは愛情表現の方法がわからず虐待に至ると認識していた。<体罰>については、学校現場での現象というイメージが強かった。研究成果の公表方法として、概要を学会発表したが、今後学会誌へ論文として投稿予定である。
第2段階の【個人インタビュー・参与観察】については、これまでに関係を構築できた研究協力者に継続してインタビューを実施した。また、子どもの一時保護を経験した母親への個人インタビューや子どもとのかかわり場面の参与観察を行った。その事例では子育てにおける困難感や達成感、保健師や児童相談所職員の関わり方への印象、何を支えと感じたかなどが語られ、自ら支援のネットワークを開拓していくプロセスをとらえることができた。1点については今年度投稿論文として掲載され、もう1点を論文投稿準備中である。
子ども虐待予防、子育て支援の指針の提案については、第1段階と第2段階の研究を統合させた論文の中で実施する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 虐待から抜け出す物語ー母親と研究者の協働するナラティヴー2015

    • 著者名/発表者名
      門間晶子
    • 雑誌名

      家族看護学研究

      巻: 20(2) ページ: 79-92

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 乳幼児を育てる母親の「しつけ」と「虐待」への認識~グループディスカッションを通して~2015

    • 著者名/発表者名
      門間晶子・山本真実
    • 学会等名
      第35回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      広島県広島市
    • 年月日
      2015-12-05 – 2015-12-06
  • [学会発表] Women's Experiences in Protecting their Children from Violent Husbands2015

    • 著者名/発表者名
      Akiko Kadoma
    • 学会等名
      12th International Family Nursing Conference
    • 発表場所
      Odense, Denmark
    • 年月日
      2015-08-19 – 2015-08-20
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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