本研究の目的は、慢性疾患をもつ小児のレジリエンスを高めるための支援として、レジリエンスの促進要因に働きかけを行う介入プログラムを検討することであった。慢性疾患をもつ青年期では、「解釈を変更する」「体調を良い状態に保つ」「自分の状態を客観的にとらえる」「自分で行動を調整できる」がレジリエンスを促進していた。レジリエンスを高めるための支援は、①小児期に共通したレジリエンス要因、②慢性期に特有のレジリエンス要因、③個別のリスクと防御・促進要因、に働きかけることと、個人、家族、学校、地域など、環境のリスクとレジリエンス要因をアセスメントすることが必要である。
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