研究課題/領域番号 |
25463515
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
新井 陽子 北里大学, 看護学部, 准教授 (90453505)
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研究分担者 |
本戸 史子 北里大学, 看護学部, 助教 (50406906)
及川 美穂 北里大学, 看護学部, 講師 (10365190)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 産後うつ病 / 予防的介入 / 両親学級 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、当初予定していた計画を修正し、新しいプログラムを作成した。 当初、産褥期のデイケアプログラムを検討していたが、調査協力施設との打ち合わせにおいて、産褥期のデイケアは子育てをしている母親が参加することは負担であり。市町村としての協力が難しいという意見が多くだされ、研究内容を大幅に修正することが必要な状況となった。そこで、昨年5月より新たな妊娠期の両親学級プログラムを新規に検討、平成26年9月に県内にあるA市の母親学級において、その両親学級プログラムをプレテストとして実施した。 新たなプログラムの目的は、産後うつ病の正しい理解と、産後うつ病の発症に影響する因子に対して妊娠中より積極的に介入をすることである。特に、夫婦のコミュニケーション能力を高めること、夫が胎児に興味を持ち、産褥の子育てのイメージを夫婦で持つことができることを目的とした。神奈川県内A市において、妊婦と夫を対象に90分の両親学級を開催した。プログラム内容は、「周産期のメンタルヘルスの内容(講義、30分)」「夫婦で妊娠中の家事役割分担を考える(役割分担シート作成)」「疑似胎動モデル「たいじのきもち」をつかって胎児とコミュニケーション(演習、60分)」とした。その結果、夫婦から、産後うつ病の正しい知識を得ることができたこと、胎児に興味を持つ発言が増え夫が家事手伝いを具体的に提案できるようになった。産後うつ病の発生率及び産褥期の表かはこれから実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、協力施設の状況及び厚労省から出された施策により、大きな計画の修正が必要となった。しかしながら、前半期に施設のヒアリング等を行い、新プログラムを作成し、実施に至れた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、実施施設も増える予定であり、修正を加えたプログラムの評価と、今後市町村における実施可能性について評価を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者が、体調不良で休職となったため、その分担者に割り当てた分がそのまま残高として残っている。また、今年度は両親学級で使用する「たいじのきもち」をレンタルできたため、予算が残ったと考える。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度は、両親学級で使用する「たいじのきもち」を購入予定である。
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