研究課題/領域番号 |
25463521
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
古屋 千晶 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (50621728)
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研究分担者 |
川口 千鶴 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (30119375)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | プレパレーション / 評価 / 子ども / 小児看護学 |
研究実績の概要 |
本研究は、子どもが痛みを伴う検査や処置である留置針挿入・採血の際、子どもにとって効果的なプレパレーションが行われているか評価できる方法を明らかにし、プレパレーションの評価を看護師と子どもが容易に取り入れられる方法を検討しガイドラインを作成することが目的である。 これまでの研究は、プレパレーションの評価の現状および評価に対する看護師の認識を明らかにするために質問紙調査を行った。また、看護師のプレパレーション時の評価に対する行動を明らかにするために行動観察とインタビューを行った。その結果、看護師がプレパレーションの評価方法を知り、意識的に実施している割合は少なかった。また、看護師の行動からは、子どもが頑張って検査や処置に臨んでいることを認めること等でプレパレーションの評価を行っていた。 今後は、これまでの調査データを分析しガイドラインの検討を行い、看護師がプレパレーションを評価できるチェックリスト等を作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護師の行動観察とインタビュー調査を実施したが、対象となる子どもが少なかった事に加え、対象であった看護師の病棟異動や退職のため対象者が少なくなってしまい、実施症例が少ない状況であった。そのため、データ収集期間を延長する手続きを行った。しかし、その手続きに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、看護師の行動観察およびインタビューデータの分析を進め、ガイドラインを検討し看護師が容易に実施できるプレパレーションを評価できるチェックリスト等を作成していく。 当初の予定では、調査の結果からプレパレーションの評価を試行後、有効なガイドラインを作成予定であった。しかし、データ収集に時間を要したため最終年度である今年度は、プレパレーションを評価できるガイドラインの案を作成するところまで行う予定である。今後は、作成したガイドライン案を実施しさらにプレパレーションの評価の有効なガイドラインを構築していく予定である。 平成28年度は最終年度のため、成果の公表方法についても検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた症例数に到達しなかったことにより、データ収集のための交通費および研究対象者に対する謝礼のための経費が計画通りに使用することができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
看護師の行動観察およびインタビューの分析をするための経費およびプレパレーションの評価のガイドラインを作成するための知見を得るため、関連する学会等に参加する経費(交通費、参加費)に充当する予定である。
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