研究課題/領域番号 |
25463529
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
齋藤 英子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (90375618)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 母乳哺育 / 親子相互作用 / 看護介入プログラム |
研究実績の概要 |
平成27年度は、【研究1】と【研究2】、プログラムの実用化にむけた検討を平行して進めた。 【研究1】直接哺乳が困難な子どもとその親への看護実践は、分析を進めた。研究補助者である地域で母乳哺育支援活動を行う専門家と討議しながら、コーディング等を行い、質的分析を進めている。また、昨年度データ収集を延期していた2名にもデータ収集を行った。随時、データ分析を進めている。 【研究2】Late Preterm Infantの出生後3ヵ月間の哺乳状況や母親の母乳哺育経験は、春~所属機関の倫理審査、夏に近隣の総合病院1施設の倫理審査を経て、12月~研究協力施設において参加者募集を開始した。3月~は近隣地域の有床クリニックにも協力を依頼し、同時に参加者募集を開始している。 プログラムの一部を成すNBO(新生児行動観察)の日本への導入に向けて、今年度も国内外の専門家らと検討した。11月にはBoston(U.S.A)で開催されたNBAS & NBO のInternational Meetingへ参加し、21か国から参加した新生児行動学の専門家らと各国へのNBOの導入・NBO講習会の開催、臨床における実践、継続教育支援、NBOの効果に関する検証研究について意見交換をした。平成28年度には、日本でNBOの講習会を開催できるよう交渉し、NBOの開発者と国際的に活躍しているNBOのトレーナーを招聘して、9月に東京と名古屋で講習会を開催することが決定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
【研究1】は、インタビューを延期していた2名に対するデータ収集を終えて、専門家と討議しながら質的分析を進めている。【研究2】は、所属機関と総合病院の2施設での倫理審査等を経て、現在、協力者のご協力を得て、2施設で参加者を募集している。
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今後の研究の推進方策 |
【研究1】は、5~6月中に分析を進めて、10~12月に結果を公表する予定である。【研究2】は、5~7月中に協力施設を1-2施設さらに増やして、参加者募集を進めていく。秋~冬にはデータ収集を終えて、公表の準備を開始する。 6月と9月に新生児行動学や母乳哺育支援に関心を寄せる国内外の専門家と集う機会があるため、その際に本プログラムの実用化についてご意見をいただく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
所属施設と研究協力施設における研究倫理審査に半年間の時間を要したり、研究参加候補者が想定より少なく協力施設の再募集等が発生したため
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次年度使用額の使用計画 |
データ収集にかかる費用(郵送費、交通費等)、データ分析にかかる費用(テープおこし等)、データ収集と整理を円滑に進めるために研究補助者雇用の人件費、専門家会議の開催費用、成果公表時の旅費や英文校正費用等に用いる予定である。、
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