本研究では現代の多様化する小児看護に対応できる看護師育成を目指し、小児看護学実習における学生の学びとその支援のためのモデルを開発することを目的として、文献検討、調査研究を実施した。その結果、教員は子どもの反応や家族の存在といった成人患者とは異なる小児看護の臨床状況に戸惑う学生の悩みや関心事を知り、学びのエッセンスを見通しながら問いかけ、説明し、承認することが重要であり、臨床指導者は学生が小児看護特有の場面を見学や体験できる機会を準備し、実践者としてのモデルを示すことが重要であることが明らかになった。それらを踏まえ、教員と臨床指導者が黒子となって学習環境をデザインするためのモデルを開発した。
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