妊娠期からの母児・家族関係の育成支援に向けたダイナミックなケアモデルの開発を目指して、助産師と妊婦を対象にアクションリサーチとインタビュー調査を行い、助産師-妊婦-胎児インタラクションの構造的分析を行った.助産師の腹部触診法を通じて、「妊婦という〈身体〉」が、認識と「からだ」の結びつきを発見するための実践の場となっており、助産師が〈触れる〉という行動を通じて、助産師-妊婦-胎児の関係性がよりダイナミックに動き出し、繰り返されていた。 妊婦の身体・心理社会面の適応には、「協調・統合」を生み出す求心性に働く力が必要となり、そこには助産師の〈触れる〉ことが重要な因子となっていることが示唆された。
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