研究課題/領域番号 |
25463540
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
櫻井 智穂子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (40344973)
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研究分担者 |
長江 弘子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (10265770)
増島 麻里子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (40323414)
谷本 真理子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (70279834)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 慢性疾患 / 高齢者 / エンドオブライフケア / 意思決定 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、慢性疾患をもつ高齢の患者が健康状態の悪化によって意思決定が困難となった場合に備え、患者が最期に受けるケアや治療について、患者とその家族が事前に話し合い決定していくプロセスであるAdvance Care Planning(ACP)を日本において試験的に実施し、効果と実用可能性について検討することである。米国で培われたAdvance Care Planning(ACP)の手法を、日本の文化や国民性に適合させた日本版ACPプロトコール(実施手順)を開発することにより、我が国の人々が自分の価値観や希望に副った終生期を実現させるための支援方法を提示する。 平成27年度は、Advance Care Planning(ACP)の面接およびデータ収集に向け、データ収集の協力施設との関係構築および、学会参加や厚生労働省による事業の研修に赴き、我が国における終生期医療の方向性について情報収集を行った。 (1)データ収集協力施設の倫理審査に申請し、承認を得た。 (2)厚生労働省「人生の最終段階における医療体制整備事業」研修 (3)Advance Care Planning(ACP)に関連する文献検討により、データ収集のツールの精錬および結果の評価方法の吟味を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
データ収集を実施するに先立ち、倫理審査を研究者の所属先と研究実施協力機関との両方で受ける必要があり、審査委員とのやりとりに時間を要したことと、審査結果として研究の具体的な方法に部分的な修正を求められたため、研究方法の再検討と調整のためにも時間を要し、遅れてしまうに至った。
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今後の研究の推進方策 |
米国で開発された、Respecting ChoicesによるAdvance Care Planning(ACP)の面接手順を日本語に訳した翻訳版プロトコールを基に面接のトレーニングを実施した後、データ収集を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度はデータ収集にまで至らなかったため、ノートパソコン、デジタル音声レコーダー等のデータ記録および分析等に使用する機器の購入、交通費、謝礼等での支出がなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度はデータ収集に着手するため、データ記録および分析で使用する機器類を購入する。データ収集は複数の調査者で実施するため、人数分の機器や交通費の支出が見込まれる。また、研究協力施設や研究対象者への謝礼として使用する。
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