• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

「認知症本人と家族支援のためのWebサイト」の充実と教育的活用の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25463542
研究機関富山大学

研究代表者

竹内 登美子  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (40248860)

研究分担者 新鞍 眞理子  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (00334730)
岡本 恵里  三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (20307656)
小澤 和弘  岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (20336639)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード認知症 / 認知症の語り / 家族介護者 / Webサイト
研究実績の概要

本研究は、認知症本人と家族介護者、一般の方々の「認知症に関する情報不足感を解消する」こと、及び保健・医療・福祉関係者らが「認知症とともに暮らす人々の実生活を理解する」ことを目的として、2013年に公開した「認知症の語りWebサイト」の内容を充実させてきた。また、「認知症の語りWebサイト」を活用した新しい看護学教育の在り方を探究するために、学習会や検討会等を重ねてきた。
2013年の公開当初は42名(認知症本人7名・家族介護者35名)の語りであったが、2016年には認知症本人の語り3名を追加して45名とした。この際、語りの多様性に留意し、アルツハイマー型・レビー小体型・脳血管性・前頭側頭型認知症の方々にインタビューを実施した。Webサイトの活用状況に対する評価は、2015年9月1日から2016年8月31日までの1年間のアクセス状況と、Webコンテンツに寄せられたコメント回数および内容を集計・分析した。
その結果、477クリップページへのアクセスは75,500回であった。最もアクセスが多かったクリップページは、1日当たり6.0回で1回の閲覧平均は288.6秒であった。また、「語ってくれてありがとうボタン」のクリック回数は1,772回であり、同じ境遇にある方からの共感的コメントが寄せられた。
さらに、新しい看護学教育の在り方を探究するために実施した教育ワークショップでは、認知症の夫の語りと、介護者である妻の語りを編集したビデオ映像を視聴した後、グループ討論を実施した。その結果、「認知症本人も話せるという新しいイメージにつながった」「家族の苦労や新しい生き方を模索する姿が印象的」等の意見が見いだせた。認知症と共に生きる夫婦の体験をビデオ映像で提供したことによって、学習者の関心は疾病自体よりも病む人に向いたことが推察され、今後の看護学教育法の一つとして効果が期待できると考えられた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 認知症の人を介護する家族の体験2016

    • 著者名/発表者名
      竹内 登美子
    • 雑誌名

      ナース専科(電子版)

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] 軽度と高度認知機能低下のある若年認知症者の就労継続に関する体験と思い ─ 再就職後の就労場面に焦点を当てて ─2016

    • 著者名/発表者名
      林浩靖,竹内登美子,新鞍真理子,青木頼子,牧野真弓
    • 雑誌名

      日本看護研究学会雑誌

      巻: 39巻4号 ページ: 97-104

    • 査読あり
  • [学会発表] BUILDING AND UTILIZING A WEBSITE TITLED “EXPERIENCES OF PEOPLE WITH DEMENTIA AND FAMILY CARERS NARRATED THROUGH VIDEO AND AUDIO INTERVIEWS”2017

    • 著者名/発表者名
      Tomiko Takeuchi, Eri Okamoto, Kazuhiro Ozawa, Rika Sakuma Sato, Keiko Goto, Noriko Iba
    • 学会等名
      32th International Conference of AD International
    • 発表場所
      Kyoto
    • 年月日
      2017-04-26 – 2017-04-29
    • 国際学会
  • [学会発表] Development of Educational Program Using Patients’ Narratives in DIPEx-Japan as a Trigger Film.2016

    • 著者名/発表者名
      Natsumi Morita, Noriko Iba, Hirokuni Beppu, Yuko Hirono, Rumiko Akimoto, Chikako Nakamura, Keiko Goto, Emiko Wada, Yoko Setoyama, Akiko Aoki, Tomiko Takeuchi, Akiko Sawada, Rika Sakuma Sato, Semba Miyuki.
    • 学会等名
      International Conference on Narrative of Health and Illness
    • 発表場所
      Spain
    • 年月日
      2016-11-11 – 2016-11-12
    • 国際学会
  • [学会発表] 患者の語り(ナラティブ)から何を学ぶか-健康と病いの語り(DIPEx-Japan)の教育的活用の実際2016

    • 著者名/発表者名
      射場典子, 森田夏実, 佐藤幹代, 瀬戸山陽子, 仙波美幸, 和田恵美子, 竹内登美子, 高橋奈津子.
    • 学会等名
      日本看護学教育学会第26回学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2016-08-23
  • [学会発表] レビー小体型認知症者を在宅で介護する家族の体験2016

    • 著者名/発表者名
      米山真理,竹内登美子,新鞍真理子,青木頼子,牧野真弓
    • 学会等名
      日本老年看護学会第21回学術集会
    • 発表場所
      埼玉
    • 年月日
      2016-07-23 – 2016-07-24
  • [図書] 「認知症の語り」本人と家族による200のエピソード2016

    • 著者名/発表者名
      竹内登美子,認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパン 編
    • 総ページ数
      613
    • 出版者
      日本看護協会出版会
  • [備考] 認知症の語り

    • URL

      http://www.dipex-j.org/dementia/

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi