本研究の目的は筆者らが構築した認知症の語りWebサイトを公開し、その活用状況を評価して内容の充実を図ること、および教育に活用した効果を明らかにすることである。認知症本人10名と家族介護者35名に半構成的インタビューを実施し、テーマ分析法を用いて分析した結果、5カテゴリーと29トピックに分類することができた。そのWebサイトを公開し最近1年間の活用状況を評価した結果、最もアクセス数が多かったトピックは、対応に困る言動(不穏・暴力・妄想)であった。 認知症の語りWebサイトを看護教育に導入し、グループ討論を実施した結果、認知症本人と家族介護者の語りを組み合わせた提示法による学習効果が示唆された。
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