研究課題/領域番号 |
25463554
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
永田 千鶴 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50299666)
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研究分担者 |
北村 育子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (70310034)
本郷 秀和 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (90405556)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / エイジング・イン・プレイス / 地域密着型サービス / 看取り |
研究実績の概要 |
平成28年度は、26.27年度に引き続いて、地域密着型サービス(以下、地域密着型)事業所職員を対象とした地域密着型での看取りに関するフォーカスグループディスカッション(Focus Group Discussion 以下、FGD)と、事業所職員および地域住民合同での「看取りの学習会」を1事業所で実施した。FGDにおいては、平成26年度には看取りを実施していなかった2事業所が、28年度に実践しており、その経験を参加者で共有したこともあり、地域密着型での看取りの実現に向けたプロセスについて、得られたデータを質的記述的に分析し、現在、成果発表に向けて準備中である。「看取りの学習会」では、職員29人、住民29人、計58人の参加者があり、終了後のアンケートでは、地域密着型での看取りについて、賛成52人、不明6人であり、「看取りの学習会」後のアンケートにより、地域密着型での看取りが選択肢の1つとして受け入れられていることがわかった。平成27年に実施した「看取りの学習会」については、平成28年8月に日本地域看護学会第19回学術集会で成果を発表した。 また、新たに、地域密着型が設置する運営推進会議の構成メンバーを対象に運営推進会議の機能に関する認識を把握することを目的として、半構成的面接による質的記述的研究を実施した。運営推進会議のメンバーは、職員、地域包括支援センター職員、行政職員などの専門職と、民生委員および自治会員などの住民代表、利用者家族などの非専門職により構成されており、認識には明らかに違いが有ることから、本研究により得られた知見から、量的調査に向けて質問紙を作成予定である。また、現在、住民代表および利用者家族から得られたデータ分析の結果を成果として発表の準備をしている。 平成25年度~28年度の本研究の成果を報告書にまとめ、HPにアップした。
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