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2017 年度 実績報告書

看護師が認知症高齢者の薬物療法を適切に援助するための教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463555
研究機関大分大学

研究代表者

三重野 英子  大分大学, 医学部, 教授 (60209723)

研究分担者 井上 亮  大分大学, 医学部, 教授 (10325714)
末弘 理惠  大分大学, 医学部, 教授 (30336284)
濱口 和之  大分大学, 医学部, 教授 (60180931)
吉岩 あおい  大分大学, 医学部, 講師 (70363570)
井上 加奈子  大分大学, 医学部, 助教 (80634360) [辞退]
森 万純  大分大学, 医学部, 助教 (60533099)
甲斐 和歌子  大分大学, 医学部, 助教 (10761562) [辞退]
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワード認知症高齢者 / 薬物療法 / 看護師
研究実績の概要

本研究の目的は、認知症高齢者の薬物療法を適切に援助できる看護師の育成をめざし、看護師が行う服薬支援の実際と学習課題に照らした教育プログラムの開発を行うことにある。2017年度は、まず、前年度に実施した〔介護家族〕〔薬剤師〕〔医師〕〔看護師(一般病院、訪問看護ステーション、介護施設〕を対象にした調査研究の結果を総括し、優先度の高い学習ニーズを分析・抽出した。その結果、一般病院、訪問看護ステーション、介護施設で服薬支援を行う看護師に共通する学習ニーズは、薬物動態と薬力学の加齢変化、多剤併用が高齢者にもたらす問題点と対策、認知症に関する医学的知識、認知症高齢者の服薬管理能力のアセスメント方法であることが明らかになった。
次いで、教育プログラムの内容および効果測定にむけた質問紙調査の内容を検討し、集合教育型の研修会を企画・実施した。研修会は、「認知症高齢者の服薬援助の課題」「臨床薬理学入門(高齢者の薬物動態、薬物有害事象、薬剤師との連携等)」「認知症高齢者の薬物療法(薬物療法の原則、多剤併用の弊害、抗認知症薬やBPSD治療薬の処方等)」について、研究代表者、薬剤師、医師を講師とする一日研修とした。参加者は、76名で、一般看護師63名、訪問看護ステーション看護師7名、介護施設看護師6名であった。
研修終了後に行った無記名式質問紙調査の結果、理解が深まった内容として高い割合を示した項目は、「多剤併用が高齢者にもたらす問題点と対策」「高齢者一般の服薬管理能力のアセスメントと服薬管理支援方法」「認知症に関する医学的知識」であった。また、看護実践に活用できると回答した割合が高かった項目は、「転倒やせん妄のリスク因子として、薬の影響を考慮してアセスメントをする」「抗精神病薬、抗うつ薬、睡眠薬、漢方薬の処方内容を意識的に確認する」「抗認知症薬の処方内容を意識的に確認する」であった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 認知症高齢者の薬物療法の援助に関する実態調査~介護家族の経験・認識~2017

    • 著者名/発表者名
      三重野英子、森万純、甲斐和歌子、末弘理惠、井上亮、濱口和之、吉岩あおい
    • 学会等名
      日本老年看護学会第22回学術集会
  • [学会発表] 病院・在宅・施設看護師による認知症高齢者への薬物療法の援助と学習課題2017

    • 著者名/発表者名
      三重野英子、森万純、甲斐和歌子、末弘理惠
    • 学会等名
      日本看護研究学会第43回学術集会
  • [学会発表] 認知症高齢者の薬物療法の援助に関する実態調査~薬剤師との協働~2017

    • 著者名/発表者名
      三重野英子、森万純、甲斐和歌子、末弘理惠
    • 学会等名
      第48回日本看護学会慢性期看護
  • [学会発表] 医師からみた看護師が行う認知症高齢者の薬物療法の援助の実際と課題2017

    • 著者名/発表者名
      三重野英子、森万純、甲斐和歌子、末弘理惠
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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