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2013 年度 実施状況報告書

児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための学習システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 25463569
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重県立看護大学

研究代表者

船越 明子  三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (20516041)

研究分担者 宮本 有紀  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10292616)
角田 秋  聖路加国際大学, 看護学部, 准教授 (50512464)
土田 幸子  三重大学, 医学部, 助教 (90362342)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード児童・思春期精神科 / 看護実践能力 / 学習システム
研究概要

本研究では、児童・思春期精神科病棟における看護実践能力向上のための、エビデンスに基づいた学習システムを構築することを目的に、以下の4つの調査を行っている。平成25年度の各調査の実績は以下の通りである。
【調査1】看護実践能力のゴール設定とコンピテンシーモデルの開発:看護師養成課程をもつ教育機関334校の小児・精神看護担当教員を対象に、自記式質問紙調査を行い、看護基礎教育修了時の子どもの心に関する看護実践能力の習得レベルの実態を調査した。その結果、子どもの心に関連する授業内容の実施率は、子どもの心の発達、子どものメンタルヘルス、法律、精神疾患の概念と治療については、小児・精神看護の両方で、概ね8割以上の教育機関が取り扱っていた。一方、精神疾患を有する子どもの看護、子どもの心のケアに関する支援機関、精神疾患をもつ子どもの家族への支援については、概ね4割を下回る実施率であった。看護師養成課程における子どもの心に関する教育は、基礎的な知識を教授するにとどまっており、実践的な教育は十分に実施されていない状況が明らかとなった。
【調査2】看護師による親子支援プログラムの開発:児童・思春期精神科病棟での看護師による個別的な親子支援活動を実施している施設において、親子への支援場面のビデオ撮影および参加観察を実施した。看護師、親、患児の三者の相互作用の中で展開されるケアの要素について、エスノメソドロジーを用いて分析を行っている。
【調査3】効果的な看護実践事例の集積:事例を共有し比較検討するためのフォーマットを作成した。また、児童・思春期精神科看護の臨床事例について、集団での検討会を実施した。
【調査4】】看護師が臨床上の知識・経験・成果を共有する手法の開発:子どものこころと看護と題したWEBサイト(http://capsychnurs.jp/)を通して、情報発信を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、当初の年度計画における研究目標を順次達成している。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、各調査ともに当初の研究計画にしたがって研究課題を推進する予定である。

次年度の研究費の使用計画

看護師による親子支援プログラムの開発(調査2)において、研究対象者数が平成25年度の当初計画よりも少なくなったため。
看護師による親子支援プログラムの開発(調査2)は、平成26年度も引き続き、研究依頼を行い、データ収集を継続する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 児童・思春期精神科看護を、事例を通して疑似体験する2014

    • 著者名/発表者名
      船越明子
    • 雑誌名

      精神看護

      巻: 17(2) ページ: 60-64

  • [学会発表] 事例で学ぶ児童・思春期精神科看護の基本2013

    • 著者名/発表者名
      船越明子、田中敦子、土田幸子、服部希恵、宮本有紀、羽田有紀、村上亜由実
    • 学会等名
      第23回日本精神保健看護学会総会・学術集会
    • 発表場所
      京都テレサ
    • 年月日
      20130615-20130616
  • [備考] 子どものこころのケアと看護

    • URL

      http://capsychnurs.jp/

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公開日: 2015-05-28  

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