在宅終末期がん患者を看取る家族へグリーフケアを実施する訪問看護師の困難とは、病状理解への支援の難しさ、家族の気持ちを聞けないジレンマ、死の受容への支援の戸惑い、意思決定支援や家族間の調整への悩み、グリーフケアの理解や知識不足、看護師自身の辛さ、実施方法への戸惑い、ケア評価の難しさ、体制が不十分であることが明らかになった。 そこで、グリーフケア教育プログラムを実施した結果、グリーフケアへの興味や理解度、予期悲嘆・グリーフへのケア実施意欲や訪問看護師の役割であるという認識、必要性の認識、そして、家族が十分介護を行ったことを伝えることや手記や本、遺族会などを紹介することが実施前よりも高くなっていた。
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