研究課題/領域番号 |
25463591
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
嶋澤 順子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00331348)
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研究分担者 |
大澤 真奈美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (50331335)
久保 善子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00412669)
上田 修代 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40637526)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 在宅精神障害者 / 独立型訪問看護ステーション / 看護師 |
研究実績の概要 |
入院治療から地域生活中心へと転換が進む精神保健福祉医療において,短期・長期入院を経て地域で生活する精神障害者は増えており,症状コントロールや生活管理など多様な課題を持つ在宅精神障害者へのアウトリーチ(訪問支援)は地域医療体制整備の重要な柱であり,その一翼を担う独立型訪問看護ステーションからの精神障害者支援の普及と充実の必要性は急速に高まっているが,地域におけるその機能は明らかになっていない。本研究は,上記現状を背景に,精神障害者支援実績のある訪問看護ステーション看護師による支援とその成果を実証的に明らかにし,独立型訪問看護ステーション看護師による精神障害者支援指針を開発することを目的に行った。 調査では,独立型訪問看護ステーション看護師を対象に,看護師による精神障害者地域生活継続への支援方法を,支援経過における局面に着目し質的帰納的に分析し明らかにした。 調査結果から,独立型訪問看護ステーション看護師が行う支援ニーズには「退院」「治療」「病状悪化」「同居家族」「生活習慣」「就職」という局面があり,とりわけ「退院」「治療」は重点的に行われていることが明らかになった。これらの局面とその関係性を軸に,支援指針を作成した。 以上より,地域生活継続の方向づけは,退院直後の支援が重要と考えられた。そこで,退院直後から支援を担う独立型訪問看護ステーション看護師による退院直後の集中支援について,実践場面で有効な支援モデルを開発する必要があるという着想に至り,研究を継続することとなった。(研究課題名:独立型訪問看護ステーション看護師による精神障害者の退院直後集中支援モデルの開発 基盤研究C 平成29年度~31年度)
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