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2013 年度 実施状況報告書

配偶死別後の独居高齢者のスピリチュアリティ支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463602
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宇部フロンティア大学

研究代表者

生田 奈美可  宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 准教授 (70403665)

研究分担者 廣瀬 春次  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30181209)
弓山 達也  大正大学, 人間学部, 教授 (40311998)
梅木 幹司  至誠館大学, 社会福祉学部, 講師 (50572195)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードスピリチュアリティ / 高齢者 / 配偶者喪失 / 独居
研究概要

配偶者との死別後6か月~5年以内の独居高齢者の高齢者支援として、心理的適応プロセスをグラウンデッドセオリー・アプローチにより明らかにした。
具体的には、配偶者との死別を経験した65歳以上の独居高齢者10名の参加者に、文書と口頭にて説明し、同意を文書で得た。現在逐語録の作成を終了した。配偶者との死別後の独居高齢者の心理的適応プロセスについて、コード化、カテゴリー化し、これらのカテゴリーをもとに統合した。
その結果、配偶者を喪失後独居となった高齢者の心理的適応プロセスについて以下のことがわかった。配偶者を亡くした直後は、葬式や様々な手続きに関連した忙しさによる心理的な麻痺状態が出現した。その後は徐々に、亡くなった配偶者と共有した行動や感情を、日々の生活の中で思い出すことでの悲しみや寂しさを感じていた。悲しみや寂しさといった感情は、亡くなった配偶者が遺した遺言や子供や孫、その他の人々との関わりの中で、次第に自分自身の今後の生への肯定的意識へと変化していっていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度については、配偶者喪失後、独居となった高齢者を対象に、その心理過程を明らかにすることとした。対象者をさらに増やすことが必要ではあるが、分析もすすんでおり、今後、対象者を増やしながら継続比較をしていくことで目的が達成されると考える。

今後の研究の推進方策

平成25年度に実施した調査により得たデータについて今後、全てのカテゴリーに結びついている中核カテゴリーを見つけ、ストーリーライン、及び、各カテゴリー間の関連構造図の検討を行う。さらに対象者を増やし、今までの分析との継続比較をしていく。
さらに平成26年度計画である、配偶死別後の独居高齢者について、研究者が開発した配偶死別高齢者スピリチュアリティ尺度;Spirituality Assessment Scale of the Elderly Bereavement who have Lost Spouse(以下SAS-EBLSとする)有効性の評価を行うために以下の調査項目についてアンケート調査を実施する。その結果をもとに、研究者が手じ下スピリチュアリティ観察モデルにおける内容の分析・検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

配偶者喪失後の高齢者である対象者の選定が予想以上に困難であり、データ収集に関わる支出が少なくなったため。
今後、対象者の選定にあたり、調査対象フィールドを拡大し、さらに質的データの収集に努める。そのため、平成26年度は研究打ち合わせ、また、調査のための旅費、さらには分析に付随する消耗品の使用を計画する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 我が国の看護系大学におけるスピリチュアル教育内容の文献的考察2013

    • 著者名/発表者名
      生田奈美可
    • 学会等名
      日本臨床死生学会
    • 発表場所
      政策研究大学院大学
    • 年月日
      20131207-20131208

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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