研究課題/領域番号 |
25463606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
濱野 香苗 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (60274586)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | インフォーマルサポート / 高齢者 / QOL / 地域 |
研究概要 |
フォーマルサポートに格差がある離島に在住する高齢者のみならず地域在住高齢者のQOLの充実へのインフォーマルサポートの有効性の可能性の示唆を得ることをねらいとして、B島・C島在住の65歳以上の高齢者のQOLとインフォーマルサポートの状況を平成25年9月~平成26年2月、質問紙を用いて面接調査した。B島51名(男性18名、女性33名)、65歳から88歳、平均77.2歳、配偶者と二人暮らし23名、子どもと同居11名、独居8名、配偶者と子どもと同居6名、中学卒38名、小学卒13名、全員仏教徒、QOL得点は2.15~4.04点、平均3.20点、老研式活動能力指数は1~13点、平均8.9点、相談や緊急時対応する人がいる48名、介護保険の認定は8名で電動車いす6名、デイサービス・訪問リハビリ1名、フォーマルサポートは5~10点、平均7.2点、インフォーマルサポートを老人会等から受けた49.0%、自分が助けた39.2%、家族等から受けた74.5%、自分が助けた56.9%であった。C島は11名(男性5名、女性6名)、71歳から85歳、平均77.5歳、配偶者と子どもと同居4名、子どもと同居3名、配偶者と二人暮らし2名、独居2名、中学卒9名、小学卒2名、全員カトリック教徒、QOL得点は2.54~3.85点、平均3.16点、老研式活動能力指数は3~12点、平均7.8点、相談や緊急時対応する人がいる11名、介護保険の認定は0名、フォーマルサポートは6~8点、平均6.7点、インフォーマルサポートを老人会等から受けた45.5%、自分が助けた45.5%、家族等から受けた72.7%、自分が助けた63.6%であった。 QOL得点はB島、C島で差は見られなかった。インフォーマルサポートは老人会等よりも家族や親戚等から受けることが多く、自分でも助けていた。フォーマルサポートの差は公的機関の有無によると思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
B島の調査は順調に実施でき予定通りであったが、C島在住高齢者は全数が少なかったため、全数調査に切り替えた。
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今後の研究の推進方策 |
離島と都市部の比較をするために、都市部であるC市在住高齢者を対象に、B島・C島で行った調査を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
調査対象者数が予定より減少したため、人件費・謝金の支出額が減少した。 昨年度調査を行ったB島、C島の区長さんや関係者に結果報告に行く予定である。
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