研究課題/領域番号 |
25463607
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
善福 正夫 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 教授 (20514087)
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研究分担者 |
稲津 教久 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (40151584)
松田 直正 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (60376176) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 協働 / 薬剤管理 / 看護職 / 介護職 / 介護老人保健施設 |
研究実績の概要 |
本研究は、介護老人保健施設における看護職を中心とした薬剤管理の実態の把握、その実態に潜むリスク要因の検討、医師・薬剤師・看護職・介護職等、多職種協働による効果的で安全な薬剤管理を促進する評価ツールの開発と検証を行うことを目的とした。いまだ明らかにはなっていない介護老人保健施設における看護職を中心とした薬剤管理の実態を明らかにし、それをもとに実態に潜むリスク要因が検討されることにより、激動する保健医療福祉制度のなかで医師・薬剤師・看護職・介護職等、施設の管理者、政策立案者等が国民の健康の増進に資する薬剤管理に関する多職種協働のあり方を検討する際の有効な資料となることが期待される。 最終年度である平成29年度には、全国1000施設に対し、質問紙を送付した。具体的には、1施設当たり看護職2名、介護職2名、薬剤師2名の合計6名分を送付した。対象施設は、全国の介護老人保健施設リストより無作為抽出により地域が偏らないように1000施設を選んだ。その結果、最終的に対象者6000名に質問紙を送付した。回収率は22.3%であった。前年度のインタビュー調査で得られた情報である、薬剤師が最も薬剤に関する教育を受けており、薬剤管理を中心に担うべきは薬剤師であると、薬剤師はもちろんのこと、看護職および介護職の大部分が考えていることが明らかになった。さらに、看護職および介護職の人々は、薬剤管理を施設内で任されていることに不安・不満を抱いており、職務満足度も低いことが明らかになった。薬剤師自身の自分たちが薬剤管理を中心に担うべきと考えているが、勤務時間の関係からなかなかそれが実現できず、職務満足度を下げている要因であることが示唆された。
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