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2014 年度 実施状況報告書

糖尿病患者の自己管理行動に影響する要因の生態学的アプローチを用いた解明

研究課題

研究課題/領域番号 25463609
研究機関北海道大学

研究代表者

佐藤 三穂  北海道大学, 大学院保健科学研究院, 講師 (00431312)

研究分担者 鷲見 尚己  北海道大学, 大学院保健科学研究院, 准教授 (30372254)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード糖尿病 / 療養支援
研究実績の概要

昨年度に引き続き、診療録調査を実施した。
医療機関の機能分化という社会的状況に応じた糖尿病患者に対する自己管理支援のアプローチを探る目的で、糖尿病専門外来を初診で受診する糖尿病患者の臨床的特徴を検討した。糖尿病専門外来を初診で受診した糖代謝異常患者399例を対象に自己管理行動の指標としてグリコヘモグロビン(HbA1c)に着目し、基本属性に加え、受診継続期間、看護介入の有無や内容について後方視的に検討した。
紹介者がいた87例のうち、他施設から283例は同一施設の他科からの紹介であった。108例が周術期管理目的、43例がステロイド糖尿病およびステロイド治療中管理目的であった。初診時のHbA1cが7%を上回っているのは220例であった。初診時から1年以上継続的に糖尿病外来を受診している患者は124例で1年未満に終了または他の医療施設に紹介された患者にくらべHbA1cが高い結果であった。外来看護師による看護介入を実施したのは46例であった。これらより、糖尿病以外の疾患を合併する糖尿病患者が多く、その糖尿病以外の疾患とともに生きるという社会的文脈の理解を深めること、また病診連携が進んでいる社会的状況を踏まえ医療機関の特徴を考慮した療養支援方法を検討していく必要があることが示された。
次年度の調査に向けては、文献検討および調査票の作成に向けた準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

次年度の調査に必要な質問紙の作成が遅れている。質問項目の選択や原作者に使用許可を得ることに予定していた以上に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

糖尿病患者の自己管理に有用な資源について、個人的側面から社会的・環境的側面まで、質問紙調査を用いて明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

調査票の作成がやや遅れているため。

次年度使用額の使用計画

次年度使用分は、調査票の印刷および調査準備に必要な人件費として使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 特定機能病院おける糖尿病外来初診患者の臨床的特徴2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤三穂,佐藤仁美,鷲見直己,中村昭伸,三好秀明,渥美達也
    • 学会等名
      第58回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      下関市
    • 年月日
      2015-05-21 – 2015-05-24

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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