本研究は、糖尿病患者の自己管理について、個人要因から社会的・環境的要因まで幅広く把握する生態学的アプローチに基づき、支援に考慮すべき要因、および影響要因を明らかにすることを目的とした。診療録による後ろ向き調査、および質問紙調査を行なった結果、医療機関の機能分化という社会的背景を踏まえて考慮すべき個人要因が明らかとなり、また慢性疾患患者の自己管理資源を個人要因から社会的要因まで把握できる評価指標としてChronic Illness Resources Survey日本語版の活用可能性に関する知見を得た。
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