妊娠を契機に禁煙した妊産婦の再喫煙予防を目的とする「再喫煙予防プログラム」の効果を検証した。協力を得た妊産婦14名を介入群とし、母子健康手帳交付時にアセスメントシートにより禁煙継続意識と禁煙継続自己効力感を把握し、対応したマニュアルに基づき禁煙継続・再喫煙予防の支援を実施した。出産後の4か月児健診時では禁煙継続12名、再喫煙2名であった。対照群では14名中再喫煙者は3名であり、介入群との有意査は認められなかった。介入群では、再喫煙者は禁煙継続者よりも母子健康手帳交付時の禁煙継続意思・自己効力感がともに低く(p<0.001、0.03)、アセスメントの意義が示唆された。
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