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2013 年度 実施状況報告書

通常学級に在籍する発達障がいを有する児童生徒への健康支援スキル向上プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463612
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

高田 ゆり子  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90336660)

研究分担者 高橋 祥友  筑波大学, 医学医療系, 教授 (30163299)
坂田 由美子  筑波大学, 医学医療系, 教授 (30347372)
金丸 隆太  茨城大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30361281)
小尾 栄子  山梨県立大学, 看護学部, 助教 (80369503)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード発達障がい児 / 困難感 / ストレス
研究概要

本研究は通常学級に在籍する発達障がいを有する児童生徒へのかかわりにおいて、教諭が困難に感じていることを明らかにすることを目的とした。2013年12月~2014年1月に、学校長の承諾が得られた小学校29校、中学校42校に調査票を郵送し、回収された365(回収率73.4%)の調査票を分析した。対象者の属性は、小学校164(44.9%)、中学校201(55.1%)、男性132(36.2%)、女性233(63.8%)であった。発達障がいを有する児童生徒とのかかわりにおいて教諭が感じている困難に関する因子は、F1;授業への困難感(α=0.91)、F2;思考過程への困難感(α=0.86)、F3;課題遂行への困難感(α=0.84)、F4;状況認知への困難感(α=0.81)の4因子が抽出された。4因子と基本属性との関連をみると、F1,F3,F4において男性よりも女性が困難感を感じていた。また、中学校教諭よりも小学校教諭が4因子全ての困難感を有意に多く感じていた。教諭経験年数との関連では、経験年数が長い者は短い者に比べ4因子全てにおいて有意に多く困難感を感じていた。さらに職業性ストレスとの関連をみると、F1では心理的な仕事の負担(質)、仕事や生活の満足度、F2では心理的な仕事の負担(質)、仕事の適性度、上司からのサポート、F3では心理的な仕事の負担(量)、心理的な仕事の負担(質)、F4では心理的な仕事の負担(質)、職場環境によるストレス、技能の活用度において困難感が高い者ほどストレスが有意に高いという結果が示された。また今後の対策として研修に求める内容は、具体的な支援策と回答した者が88.8%と高い割合であった。
今後予定している健康支援スキルアッププログラムの内容を今回の調査結果を踏まえ、精選することにより、学校現場にとって有益なプログラム開発に繋がることが期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでの計画は、通常学級に在籍する発達障がいを有する児童生徒の実態と教諭のかかわり実態把握が主な目的であったので、公立の小学校、中学校への郵送法による実態調査を実施し実態を把握することができた。おおむね計画通り進展している。

今後の研究の推進方策

通常学級に在籍する発達障がいを有する児童生徒への支援スキル向上のためのプログラムを編成し、それに基づき参画型の研修を実施する。

次年度の研究費の使用計画

アンケート集計に係る人件費を支出することなく研究者間でデータ入力が可能であったため次年度へ繰り越しとした。
次年度計画の研修に係る謝金等人件費に使用する計画である。

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公開日: 2015-05-28  

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