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2015 年度 実績報告書

精神障害者家族ピア教育プログラムの波及効果とシステムの評価

研究課題

研究課題/領域番号 25463615
研究機関東京大学

研究代表者

蔭山 正子  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80646464)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード家族会 / ピア教育 / 家族支援 / 精神障害 / プログラム評価
研究実績の概要

精神障害者家族ピア教育プログラム「家族による家族学習会」の波及効果とシステムの評価を行うために、以下の研究を行った。
1.グループ機能評価尺度の作成:プログラムの機能評価をするために必要なグループ機能を評価する尺度、Therapeutic Factor Inventory-19 の日本語版(TFI-19J)を開発した。本尺度を使ってプログラムの効果評価を実施した。
2.家族会への波及効果に関する調査:プログラムを実施した家族会へのインタビュー二次分析を行うとともに、自記式質問紙調査を行い、継続に影響する要因や家族会の組織発展への影響を明らかにした。
3.プログラムのシステム評価に関する調査:協力の得られた全国の家族会連合会を経由して、プログラムを実施していない家族会に自記式質問紙調査を行い、実施阻害要因を明らかにした。また、プログラムの質の担保を維持するために、プログラム実施・運営の評価者と検討を重ねて、プログラム忠実度尺度(フィデリティ尺度)を開発した。チェックシートやマニュアルを改訂した。
4.プログラムの精神科病院への試行的導入の評価:プログラム実施の阻害要因として家族だけで参加者を集めることの難しさが明らかになった。そのため、精神科病院の入院および通院患者の家族を対象としたプログラム実施を病院と協力して試験的に実施した。その評価と課題の検討をプログラム前後のインタビューおよび自記式質問紙調査にて行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 謝辞記載あり 6件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Validity and reliability of the Japanese version of the Therapeutic Factors Inventory-19 (TFI-19J)‐A study of family peer education self-help groups2016

    • 著者名/発表者名
      Kageyama,M., Nakamura, Y., Kobayashi, S., &Yokoyama, K
    • 雑誌名

      Japan Journal of Nursing Science

      巻: 13 ページ: 135-146

    • DOI

      10.1111/jjns.12098

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Changes in Families’ Caregiving Experiences through Involvement as Participants then Facilitators in a Family Peer-Education Program for Mental Disorders in Japan2016

    • 著者名/発表者名
      Kageyama, M., Yokoyama, K., Nakamura, Y, & Kobayashi, S
    • 雑誌名

      Family Process

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      10.1111/famp.12194

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 精神障がい者家族ピア教育プログラムの実施プロトコル遵守に関する尺度開発:フィデリティ尺度2015

    • 著者名/発表者名
      蔭山正子,大島巌,中村由嘉子,横山恵子,小林清香
    • 雑誌名

      日本公衆衛生雑誌

      巻: 62(4) ページ: 198-208

    • DOI

      10.11236/jph.62.4_198

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 精神障がいの家族ピア教育プログラムの質的評価―プログラム事後の自由記載の分析―2015

    • 著者名/発表者名
      蔭山正子,横山恵子,小林清香,中村由嘉子
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 35 ページ: 43-52

    • DOI

      10.5630/jans.35.43

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 家族ピア教育プログラムを精神障がい者家族が継続実施することで得る利益-プログラム事後調査2015

    • 著者名/発表者名
      蔭山正子,横山恵子,中村由嘉子
    • 雑誌名

      日本地域看護学会誌

      巻: 18(1) ページ: 28-37

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 精神障がいの「家族による家族学習会」の主観的評価―参加家族と担当家族への事後調査から―2015

    • 著者名/発表者名
      蔭山正子,大島巌,中村由嘉子,横山恵子
    • 雑誌名

      精神障害とリハビリテーション

      巻: 19(2) ページ: 194-202

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 家族ピア教育プログラム「家族による家族学習会」の精神科病院への導入:普及研究2016

    • 著者名/発表者名
      蔭山正子,川辺慶子,横山恵子,桶谷肇,大島巌,中村由嘉子,小林清香,綾部小百合,飯塚壽美,岡田久実子,柏木彰,倉澤政江,佐藤美樹子,永野昭二,貫井信夫,原晴美,米倉令二
    • 学会等名
      第11回日本統合失調症学会
    • 発表場所
      前橋
    • 年月日
      2016-03-25 – 2016-03-26

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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