研究課題/領域番号 |
25463622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
渡井 いずみ 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20509830)
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研究分担者 |
梶田 悦子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50135373)
入山 茂美 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70432979)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 母親学級 / 就労妊婦 / 子育て支援 |
研究概要 |
平成25年度は、就労妊婦を対象とした母親学級(または両親学級)に関する文献検討および、次年度に向けて量的調査・質的調査の準備を実施した。 母親学級(両親学級)に関する文献として、市町村の保健センター等で保健師が主体的に実施するものと医療機関において助産師が中心になって実施するものに大別された。行政では妊婦同士のネットワーク構築や父親を巻き込んだ子育て支援を目的としたプログラムの工夫、、医療機関では、より安全で前向きな出産を迎えられるようなプログラムの工夫の報告が多かった。しかし、これらは参加した妊婦を対象とした調査にとどまっており、就労のために受講できなかった妊婦がどのくらいいるかを明らかにした知見は見当たらなかった。また、就労妊婦に関する報告もほとんどなく、唯一、助産師外来を持つ医療機関において、就労妊婦は集団教育である母親学級への参加は難しいため、個別対応にとどまっており、今後の課題であると報告のみであった。 この結果を受けて、平成26年度には政令指定都市N市の協力を得て、出産後半年以内の母親を対象に母親学級の受講状況とそのニーズ、および現在の子育て状況・心理状況に関する大規模量的調査を実施することとした。その準備として、N市が実施している共働き夫婦を対象とした妊娠準備学級に研究者も参加している。また、N市および近隣で母親学級を実施している医療機関において、参与観察とインタビュー調査を実施するための調整を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度に出産後の母親を対象に母親学級受講に関する大規模アンケートを予定していた。 しかし、調査対象であるN市における研究協力承認を得るために十分な検討と調整に時間を要したため、実施することが出来なかった。したがって、この調査は平成26年度に繰り越す。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の文献検討および行政、医療機関における母親学級担当者との調整を済ませ、当初の研究計画に大きな修正は必要ない。 したがって、 1. 平成26年度には繰り越しとなった大規模量的アンケート調査を実施する。 2. 平成26年度に、医療機関で行われている母親学級(両親学級)における参与観察とインタビュー調査を実施する。 3. 平成27年度に自治体で行われている母親学級(両親学究)における参与観察とインタビュー調査の準備を行う。 4. 平成27年度にはそれまでの調査結果をふまえ、研究者、母親学級実施主体者らと協働して就労妊婦に適した母親学級の看護モデルを考案する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に実施できなかった大規模量的調査を、平成26年度に実施する。 調査用紙の印刷、郵送代と調査実施にかかる事務手続、入力作業等のために雇用する人件費等が必要となる。 これらは、もともと平成25年度に実施予定だったもので、本研究全体として新たに追加が必要となるものではない。
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